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■2012年9月7日(金) Vol.2170

楽しみに待ってたわけじゃないが、 丑三つ時に2日連続してやって来た痛みは 来ないで済んだ。
伊豆では早寝を試みていたんだが、 我が家に帰って来ると、生活環境が変わって、 又もとの朝が、起きているうちに来てしまう。
伊豆では離れていた原稿とニラメッコ。 一個も片付かない内に道場に来たら、 二個増えていた。
社会生活を成すためなら、 当たり前、当然のことなんだろうか。
俺にとっちゃ、 海で遠めの向こう岸まで泳ぐ方が向いている。
岩場や砂場、浅場や深い場、 明るめの場や青黒い場を一歩一歩進むことが、 原稿用紙を一マス一マス埋める作業に変わっただけ。
昼に一眠りすると、 孫のあおとが遊びに来る。
彼は幼稚園の友達と遊んでいる時は 一人おとなしいらしいが、 俺と二人きりになるとアニメのヒーローに変身して、 俺の体に向かって飛び込んで来ちゃ、 足元から両肩や頭の上まで登って来る。
それが幼児の好みの遊び方なら、 受け止めればいいだけ。
「俺、ふと思う」
家族って、 子供がそばで遊び回ってるのが家族なんだと。
俺の家族も、子供が小さい頃は そんな輪の中にあった。
時が経って、子供達が育って、別々の生活を送っているが、 孫達が遊びに来てくれることで、やっと家族を作れる。
それも
「一つの型」
ですね。
夫婦って、それを作るための つなぎなんですかね。
夫婦水いらずなんていう言葉があるが、 俺の場合は水がいる。

         雀鬼




夫婦水入らずは自分もあまり好きじゃないですが、 世の中では良い意味らしいです。 たまには嫁さんに合わせて流されてやるのもいいかもしれません。 ただ男なら海でも女でも溺れちゃダメですが、 自分は溺れかけてあっぷあっぷです…。
(水野)

■2012年9月5日(水)その2  Vol.2169

ここ2日、深夜の丑三つ時、 背中から、ジワジワと腹回りまで、 筋肉痛のような痛みが・・・・。
うつぶせになって、ベッドに横たわり、 それが過ぎるのを、2時間余り耐える。 冷汗流して、一歩も動かず。
道場でもうすぐ一時、 今日もやって来るかも知れないから、 そろそろ帰りますか。

         雀鬼




・・・清水Dr.!! この筋肉痛的な症状は抑えられないでしょうか? (検査は無しで)
今日の丑三つ時が 楽に済みますように・・・。
(緒方)

■2012年9月5日(水)  Vol.2168

俺達がお世話になった海の一ヶ所は岩場の先に、 海で泳ぐ者に対して安全を示すロープが 70〜80m先に浮かんでいる。
横に100mぐらいの安全ロープも張ってあるが、 シュノーケリングをつけて、 足ヒレつけた道場生達は 平気でその囲いの外へ泳ぎ、潜りに行く。
右手の遠目には断崖絶壁の岩場があって、 少々波がきつくとも、潮が強くなければ、 そこまで潜りに行くと、 モリで突くには手頃なサイズの 石鯛や石垣鯛をしとめて、帰ってくる。
岩の渕に寄り添ったり、 岩場の穴の中に佇んでいるカサゴのような魚は 見つけ易いし、捕まえ易い。
ボラやスズキクラスになると、 泳ぎが速くて、ただ追っても、 道場生ではなかなか捕らえることが難しいらしいが、 それぞれがそれなりに学ぶ、体験することで少しずつ、 何かを見つけ、捕らえられるようになって来ている。
初期の頃は俺が手本を見せて、 多種多様の魚を陸に上げたが、 今はモリも持たずに手ぶらで海へ潜っちゃ、 魚に近寄るだけ。

今年の最終日、片づけ班を始め、 20名近くが岩場を潜って遊んでいた。
事務処理を済ませた俺がどうよと一報を入れると、 皆んな一潜りして、まったりしてます、 と返事が来て、 岩場の上から、下を覗くと、 確かに皆して、まったり岩場に座っている。
ダメだこれは、と
「3組に分かれて、今から、シュノーケリングを外し、  足ヒレもなしで、あのロープを往復して来いや」
と指示を出す。
半分以上が嫌な顔をかもし出し、 何人からはボク泳げませんの声があがったが、 そんなこたあ、知ったこっちゃねえと、 レースが始まる。



一応、ナルコにビーチ板を持たせて、 まいったサインを出した者をセフティする係に任命し、 俺も長袖と長いズボンを履いていたが、 時計を外して、何か起きたら、飛び込む気で見守る。
第一泳者が泳ぎ出し、 20mも進んだ所でセフティサインが出る。
ロープまでたどり着けずに溺れる寸前の者が続出、 ナルコに加わって、シャボまでセフティに加わる。
ロープまでやっとたどり着いても、 帰れぬ者もいれば、 泳ぐ体力を奪われて、 口だけ海面に出して浮いている者もいる。
道具に頼らず、身一つでやらせれば、 不様な姿をほとんどの者がさらけ出す。
水泳教室で泳ぎの達者な者も 海水をいっぱい飲みましたと ゲーゲーやってる。
お前ら少し潜れるようになったからって、 海をナメるなよ!! と危ない体験をさせる。
秋風に吹かれて、 小さい波が次から次へやって来て、 泳者の口に吸い込まれるらしい。
全員が海水を頂いて、 岩場でぐったりしてるのを見て、 俺が素で海に入る。
一人の根性無しを抜かして、 今、溺れかかった者達も、俺に続いて入ってくる。
俺の周りに20人近くが固まり、
「ここは風呂かあ!!」
と一声。



全員の泳ぎを海の中から見渡し、 危なそうな者がいると、 猛スピードで近づき、手を貸したり、 声を掛けて、安全の方へ戻す。
気づくと、一人の時は、 たったロープまでもたどり着けなかった道場生達が 俺の周りで一時間近く、海に素で入っていた。
「お前ら一人ときゃ、あんな危ないツラや体をしてたのに、  たった俺が一人そばで泳いでるだけで、  何で、変わっちまうんだよ、おかしいよ」
の声に、あれほど苦しんでいた者達から、 海の中で笑顔が返ってきた。
前日のシャボと海の長旅に続いて、 最終日も皆して苦しみが楽しみに変わる瞬間が作れ、 例年にない楽しい体験が出来た最終日でした。
その中に最後まで、 俺と孫の一年坊主が残って、 今年の夏の海へ別れを偲んでいた。

         雀鬼




何年間か別荘に行かせていただいてる中で、 足ヒレもシュノーケルも着けずに海に入ったのは初めてでした。 最初、大丈夫だろうとタカをくくってたのですが、 予想以上にきつく帰って来るのがやっとで、かなりバテました。
普段、当たり前のように着けている 足ヒレなんかの道具にほとんど頼りきってたんだな、 と痛感しました(汗)
それでも、会長が入られ皆で入って(根性なし1人除いて…)、 多少苦しくても、20人ひとかたまりで「邪魔だ〜、多すぎ!」 とか言いながら泳ぐのはかなり楽しかったです!
会長がいらっしゃって、 皆で何かやってると苦しい事でも楽しくなっちゃうのは不思議でしたが、 その場皆でその変化を感じれたのが嬉しかったです。
会長、今夏も別荘という仲間との場をつくっていただき、 ありがとうございました!
(深山)

■2012年9月3日(月)その3  Vol.2167

道場の専属カメラマンでもある、 歌ちゃんが撮ってくれた夏休みの道場生達の楽しみの画像が デジタルフォトフレームとかで流れている。
海での生活で目立った者達が 歌ちゃんのカメラショットに収められているのを 楽しみを思い出しながら、追っている。
俺も当然、多く登場。
「気づく」
俺って誰かに似ている。
誰も面と向かっちゃ言ってくれないから、 自分から言っちまう。
歌ちゃんが写してくれた画像を 道場の隅っこの席から眺めていたら、 俺って海用の黒いラッシュパンツを履いている姿は あの江頭2:50と名乗る芸人のエガちゃんに 似てるじゃありませんかー。
「やったぜ、ベェビィー!!」

         雀鬼




はい、どこからどう見ても江頭2:50ですね。 上半身裸で、下にピチピチの黒いパンツ・・・ あとは奇妙なポーズを決めれば完璧です! (清川)

■2012年9月3日(月)その2  Vol.2166

別荘の最終日、幼い子供達が四人集まって来ていた。
ここ数年、海という大自然の中で、 シャボの背中を見て、鍛えられたはるしもその中にいた。
「はるし、お前のクラスや学校の中でも、  一番楽しい夏休みを過ごせたのは、はるしだぞ」
と親元を離れて、 シャボや道場生達に囲まれた 日々の大切さを伝える。
ある日誰かに、
「はるしくんは大人になったら、  どんな人になるの」
と小耳に挟む。
「ジージみたいになる!!」
本人は本気らしいが、 周りの道場生達から小さい笑い声がかかる。
シャボが運転する後方の席で最終日の帰り道、
「ネェ、番長、番長って、  周りに楽しませてくれる人いる」
そんな質問を孫が誰かに語っているのは、 何度か聞こえた。
その後に、
「はるし、他人に楽しみを作ってもらうようじゃなー。  はるしが、楽しいことを周りの人に  配れるような人になるんだよ」
と修正していた。
歌ちゃんのように、 自分はいまだ海での活躍は伸びなくとも、 楽しいもの、楽しさを求める人を 何度車で運んでくれたことだろう。
道場生の中にも自分は海を楽しめたと 一人よがりの者もみかけるが、 それは半人前。
自他伴の楽しみを作り出せて、一人前。 それも極く極く自然にな。
俺は海が好き、そして潜る、 だからといって、決して海マニアでもオタクでもない。
「ただ自然が好きだから」
社会生活から得る人智と違った、 我々がこの世に現れる前からあった、 生きる者の本能にあちらこちらで出逢える。
その感性を忘れてしまいそうになっている。 自分の感覚の中に戻すだけ。
夏の終わり、
「はるしくん、海にありがとう」
とお礼を言うんだよ、とシャボ。
そうだ、そうなんだ。ありがとう。

         雀鬼




もうだいぶ前の別荘で会長に話していただいた、 楽しめない者、楽しめる者、楽しませることが出来る者。
シャボさんのようにそれが自然に出来る人がいて、 いつも自分の足りなさを見ることになりますが、 その安心感を少しでも目指したいなと思えます。
会長ゆずりの感性を育てているはるし君の見方はシビアで、 同年代の子供達といるとたくましさも飛びぬけています。 会長のようになるのは無理だと感じてしまっている大人よりも 一番会長に近いのは確かでしょう。 (歌田)

■2012年9月3日(月)  Vol.2165

9月に入ってからの海、 岩場に立つと沖から小刻みな波が連続している。
小さい子が「バイバイ」と 手を振っているよう。
俺も、バイバイ、ひと夏お世話になりました、と返す。
岩場の海の上のプールには誰が忘れたのか、 ビニールの西瓜が一つ漂っていた。
秋を迎えてか岩場に吹く風も少々寒さが混じり、 海から上がった者達の身体を冷やしている。
数日前までは熱くて、 とても素足では歩けなかった岩場も 秋の石になっている。
安全な場を一人で潜る者、 波が高かったり、潮がきつかったりする、 少々難度が高い場には、数人で挑み、 ラッシュガードを着込んだ者達も陸に上がると、 太陽が温めてくれず、 バスタオルをはおっても、ブルブル震えている。
彼等を見ているだけで寒がりの俺は、 寒さを感じ、長袖に長いパンツをはいて、 岩場に座って、 じっと彼等を見守っているだけ。
夕暮れの時がせまって、 撤収のため、それぞれが岩場から荷を上げたり、 暖を取るために着替えての毎度の帰り支度。
「俺、今日は一度も海へ入れなかったよな」
とつぶやくと、 そばにいた橋本が、
「会長、向こう岸まで泳いだらどうですか」
の一言。
海は冷たかろうよと、 遠めに見える向こう岸をにらむ。
ならちょっくら、その辺を一泳ぎしてくるわと、 ズボンを脱いで、パンツ1丁で入ろうとすると、 橋本が水着を手渡してくれる。
なら、ちょくらなと何時の海へ、 寒さよけのラッシュガードも着込まず、海を進む。
どうせなら、もう少し先へと、 ちょくら、ちょくらと進みながら、 海底へ青黒い海に棲む生物を見つけちゃ身を潜らす。
旨そうな魚の大群を見つけちゃ、 そーと上から潜って、 彼等の仲間に入れてもらう。
夕暮れの海を俺一人ちょくら泳いでいるその後方を、 俺の身を案じてか、 シャボも何時のように陽に焼けた身一つで、 俺の後ろへついて来る。
そのシャボが前を泳ぐ俺の右足を引っ張る。
鮫に襲われ、一口で内臓を持ってかれたらしい 1mぐらいの大魚が海中を漂う。
「この辺りにこの魚に食らいついたサメが居そうです」
とシャボ。
丸太のようなでかい大魚を 海面に持ち上げて放り投げてやる。
奴はきっといると 遠めの岸辺に向かって半分ぐらい進んだ頃、 底も見えない深場の青黒い海の先に奴らしきものを発見。
俺達はこっちだと、 その生物に向かって、 出来る限りのスピードで海中を潜るが、 こちらの都合も知らずに サメの姿は薄暗い海の中で消えてしまう。
岩場を潜って、冷たくなった体を皆して温泉へ入って、 暖を取っていた頃、 ちょくら泳いだ俺とシャボが対岸へたどりつくが、 すぐに陸に上がらず、 対岸の巨大な岩場をまだ泳ぎ、潜り続けて、 白い岩場の上で銀色に輝くボラに近づいて、 30cmの距離から、 手の指でバシッともりを射る感覚を楽しむ。
やっと陸に上がる。 そこには何時も持っている、バスタオルも飲み物も タバコの一本もなかったが、 体はポカポカと寒さを感じない。
タイミング良く迎えに来てくれた 歌ちゃんの車を下から眺めて、 これで一服出来るわと思ったが、 歌ちゃん、ずーと前の堤防の先へ車で走らせ、 高場から俺達の姿を探している。
シャボが大声を上げて、手を振る。 やっと歌ちゃんが気づいた様子(笑)
シャボは若くて体力も気力も立派にあるが、 この俺は老いぼれた身、 夏の終わりに何を求めてやっちまった行動だったのか、 自分にも分からないが、 俺とシャボだけの男っぽい思い出が残ったことは確かです。

         雀鬼




実は自分も橋本サブマネに「会長と一緒に泳いできたら。」 と背中を押して頂いて夕方の海をご一緒させて頂きました。 サメに一噛みされたであろう大きな魚を見た時は 奴が近くに居るのでは!? とビビってしまい、思わず会長の足を掴んでしまいました。
自分はサメを見つける事は出来ませんでしたが、 会長が陸路では歩かれない様な距離を 色々なポイントや魚を教えて頂きながら、 一時間くらい一緒に泳がせて頂き、夕方の海を楽しみつつも、 会長が柔らかく泳がれているお姿を目に焼き付けていました。
こんな贅沢で貴重な事を 自分だけが良いのかなぁと思ってしまいますが、 とても大きな思い出と体験になりました。
会長、今年も貴重な一夏をありがとうございました。 (シャボ)

■2012年8月31日(金)  Vol.2164

この年になると、何んもやることがなくて、困る。
伊豆から、シャボと恒と帰って来て、 孫のアオちゃんの四才の誕生日を祝う。
前回帰った時は、左の首が痛んでいたが、 今回は左の背中が痛み、 ちょっとした動きや重たいものを持つと、 ズキンと来るが、 この日はアオちゃんに付き合って、 あおとが変身して強くなった 仮面ライダーなんとかの攻撃を受ける。
俺がプレゼントした緑の自転車で外を走り回り、 「ジージは電車」てことで、 道路を何度も走りまわされる。
あおとが赤ん坊の時の第一の発声が、 「ジージ」と「ハッパ」
それ以来、あおとはハッパ色を好む。
俺も多分、いまだ遊び相手として 好まれているかもしれない。
俺の経験上、
「楽しみには痛みは付き物」
いい年こいて、海へ潜って遊び、 右足に30cmぐらいの モリにこすられた後が残っている。
その場では、チクッとしたが、 手当てもせず、その後すぐ忘れる。
荒波でまかれた海水が 周りを真っ白の世界にして、 我が身の方向性を見失う。
振り回され、押し流され、転がされ、 気づくと海面近く立たずむ大きな岩へ、 乗り上げられたり、 険しい崖っぷちに叩きつけられそうになって、 両手、両足を使って、どうにかしのぐ。
人間の持つ身体能力や運動能力じゃ、 とても通じない世界が、自然の中に棲む。
我が身一つ、ジェットコースターやお化け屋敷より、 危い体験をする。
若かった頃に比べると、 10分の1ぐらいの動きしか出来ないが、 かすかな楽しみが残っている。
陸上では5分も歩きたくねえ俺が、 海ん中だと、2時間は動いてられる。
同じ水でもプールだと多分10分もしたら飽きちまう。 砂地の海もダメ。 岩場の海は変化の中に身を置けるから、飽きない。
我が身一つ、自ら管理して自責の中に存在するだけ。
今晩から、2泊3日の予定で最後の夏休みへ行く。 まるまる一ヶ月遊んだのだから、 給料はゼロ(笑)
楽しんだから、その後痛みがある、 ほらね(笑)

         雀鬼




今日から最後の夏休み。 会長の10分の1の動きに、程遠い動きしか出来ませんが、 体張って遊ばせて頂きます。
岩場の荒れた海では、身の危険を感じる時もありますが、 それを乗り越えてみたい気持ちもあり、 砂地やプールでは経験出来ない楽しみがあります。 会長がいらっしゃるから安心というのもありますが(笑)
今回も宜しくお願致します。
(恒)

■2012年8月28日(火)  Vol.2163

「ジージ、別荘行ってもいい」
「誰と」
「一人で電車で行く」
俺とシャボさんがいる海が恋しくなったのか、 小学一年坊主になったばかりの 孫のはるしから電話が入る。
四才頃から親元を離れて、 道場生が集う別荘での共同生活に 年毎に段々と慣れ親しんできて、 俺やシャボさんの背中を見て、 孫もだいぶ頼もしくなった男の子振りを時折り見せる。
残念だが、今晩、 ジージとシャボさんは一旦今日帰るんだよ。
頼もしさを見せよう、 男らしさを見せようとした、 電車での一人旅の冒険はならなかったが、 男の子なら、そんな気持になれただけで よしとしよう。
「町田から小田原まで行って、次は熱海、 その時、次の電車に乗るためには 走って階段を昇り降りする時間が ちょっとしかないんだよね」
「そうだ、ホームは分かるか」
「多分、分かる」
「次が伊東でしょう」
「そうだね」
「そして終点の富戸で降りれば別荘だよね」
「富戸は終点じゃないが、そこまで来れれば正解だよ」
俺に似て、勉強は苦手らしいが、 冒険は好きらしい。
何時ならシャボさんという信頼出来る
「自然人」
が付きっ切りだったが、今年は、
「はるし一人で行ってみろ」
と、波が打ち寄せる岩場から海へ入らす。 岩の上から見守る俺から
「いいか、波が来たら、その波に乗って入るんだぞ」
と指示。
波が荒れる時は、 大人だって岩場へ打ち突けられたり、 転げ回され、飛ばされる岩場を 一年坊主が一気に入る。
その姿を俺の岩の後ろでシャボさんが見守る。 何かあったら、シャボさんなら岩場を飛ぶように走れる。
良い大人だったら決して許さない行為。 残念ながら、はるしのジージは常識はずれのいたずらもん。
先日、2人して行った伊豆までの電車の折り、 どうしても途中経過の駅を覚えられなかった一年坊主。 その度に俺から初めてシッペを受ける。
そばでハラハラしながらその姿を見ていたシャボが、 はるちゃん、ガンバレ、しっかりと、 ジージからの孫へのシッペは見たくない様相があった。
自分のためじゃなくて、 シャボさんのために覚えようと気持が変わる。
「口で言いながら文字を書くと覚えられるぞ」
のアドバイスで、 ひらがなをノートいっぱいに書いて覚えた駅名。 後は実行する日を待てばいい。
「思い出はあった方がいい」

         雀鬼




はるしくんにとっては 別荘での毎日が冒険の日々。 会長のシッペと 口で言いながら文字を書いて覚えた 別荘までの電車での道のり。 小学一年生にしたら一人の電車旅は大冒険ですが、 はるしくんなら、と思ってしまいます。 小さい頃の冒険は大人になった時の 良い思い出や経験になると思うので、 はるしくんに実行する日が来る時を ドキドキしながら楽しみにしたいと思います。
(シャボ)

■2012年8月23日(木)  Vol.2162

先日は別荘で野ブタと一日過ごしましたが、 今晩は気の毒に別荘暮らしのリーダーであるシャボが、 熊公と一晩暮らさなきゃならない。
俺とパゲラとナルコは電車で、 はるし一家は車で、 あれほどお世話になったシャボを 一人置いて帰って来てしまう。
シャボさん、あのばかもん夫婦に代わって、 厚くお礼申し上げます。
自然の中に何日いたんだか、 今日が何日で何曜日ですら忘れちまった。
自然と触れ合うことで人間社会でどんなに立派や、 成功した者達よりも、 大自然という危険が隣にある生活の中で、 頼れる奴ほど、本物っぽい生き者に感じる。
夏休みも終盤に入ったが、 やっぱシャボが自然の中では頼りがいがある兄貴。
「はるしくん、養子になるかい」
の言葉、嬉しかったなー。
孫には養子の意味が分からないが、 はるしのパパがシャボさんならばと 本気に思っちまう、俺。
今日の海でも、帰る日を感じてか、 孫が遅くなっても、海へ入りたがる。
きっと、幼な心にかっこよくなりたくて、 冷えた身体で海へ挑戦。
孫も今年になって、 やっと岩場からの海へ一人で入れるようになって、 男の子らしくなった。
その孫が一人でさあさあと準備して、 誰もいない、夕暮れの海へ。
その背中を見守るようにシャボが後ろにつく。 ならば、この爺ちゃんもとシャボの背中を追う。
男3人で魚を追う。 俺とシャボではるしでも潜れそうな浅場で魚を探す。
男の子なら、恐いうつぼだってことで、 シャボが一矢。
二の矢を孫が刺す。
そのうつぼがモリの先をガチガチ噛むので、 俺が左右の平手パンチを入れてやる(笑)
浅場の岩場に潜り込む真っ赤な平ダイを追いつめて、 今度は俺が一矢をぐいぐい刺して、 モリを残して海面に上がろうとすると、 シャボが二の矢を刺して、 二本のモリで持ち上げる大型。
俺ん中では、はるしの二の矢で 男を上げるのを見たかったんだが、 シャボが岩場で揺れ動くモリを見て、 やっぱり、さーと動いてしまう。
孫には、まだ無理だったかもしれないが、 めったにモリを持たない俺とシャボの連携プレーを 間近で見た孫は幸せそうだった。
はるしの未来に立派な大人も成功もいらないから、 かっこいい男になって欲しいと、つくづく思えた。
男3人、老いた俺だが、 海の中の涙腺が緩んでるのを感じた瞬間だった。

         雀鬼




毎年この時期を会長、はるしくん、 道場の仲間達と過ごさせて頂ける別荘と言う貴重な場を 本当にありがたく、大切に思います。
今日は初めて一人で岩場から海に入って行く はるしくんの後ろ姿を見て、 何か胸にぐっと来るものがありました。
その後はるしくんと2人でウツボ突きに挑戦。 会長も来てくださり、 海の中3人で獲物を追う貴重な時間と体験をさせて頂きました。
ここ数年、別荘ではるしくんの成長を間近で感じさせて頂き、 会長との会話の中で思わず出てしまった言葉、 一人もんの自分が親の大変さも知らず、 軽々しく口にしてしまいましたが、 今の自分にとってははるしくんはやっぱり特別な存在です。
そんなはるしくんと今年も一夏を一緒に過ごさせて頂き、 会長、はるしくんのご家族の皆様ありがとうございました。
(シャボ)

■2012年8月21日(火)  Vol.2161

「今日は違った海へ行きたい」
というはるし発言で、 何年振りかで伊東の近くの川奈へ。
魚は少ないが、岩をひっくり返すと トコブシがいる。
何度も潜って、大きな岩を ひっくり返すことでタフな作業。
手本を見せてから、 深山と緒方のタッグで潜りに行く。
彼等が寒かろうと焚き火をたいて待っている。 時期が遅かったので2人して小物を少々。
崖下への荷物の上げ下げも 人手がないので手伝う。 爺さんは焚き木拾いで腰が痛む(笑)
近場の温泉に入って、 今夏初めての伊東の五味屋さんに あじのたたきを食いに行き、 旨い料理に満足して店外へ出ると、 なんとシャボさんが突っ立って待ってた。
基本的に一日二食の生活。 12時前には下階の個室にこもる。
ここ数日、朝方から太陽と伴に 何とも言えない心地よい風が部屋を通り、 静かなひと時を過ごせていたが、 夕べからはるしの妹がやって来て、 深夜も騒々しく二階からドタバタ走り回る音が響き、 俺の大好きなひと時を壊されちまう。
シャボさんとパゲラがやって来てくれたんで、 俺、行き違いで帰ろうかなー。 どうする、パゲラ。
シャボと深山はいい感じだよな。 二人はムクレないからなー。

         雀鬼




シャボさんがいれば大丈夫と思いますが、 とりあえず、22日は別荘に残って頂き、 ありがとうございました。 やっと去年から続く別荘での会長との行き違いを 断ち切ることができたと思います。 それから、2人の小さな強敵相手に 勝手に興行を打って、 会長の大切なひと時を壊してしまい、 申し訳ありませんでした。 シャボさん、勘弁してください。 会長に「帰る」と言わせないでください。 (本当は自分のせい?(笑))

連戦連敗パゲラーマン


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