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■2011年6月1日(水)その2  Vol.1660

格闘家の松井大二郎が、 お相撲さんを連れて道場へ遊びに来る。
お相撲さん、緊張し過ぎなのか無口なのか、 小声で固まっている。 聞いたところ、学生時代はタイトルを総なめしたらしい。
話すより・・・。
「得意技は組まずに頭からぶちかまして、  前褌取っての押し出しです」 「ちょっと大二郎とやってみてよ」 「それじゃ力が抜けちまうよ」
と立ち上がって、 現役のお相撲さんの相手をしちまう。
前褌取って、こうよと俺が動くと、 お相撲さんが軽く浮き上がったり、 飛ばされたり、寝転がらされたり、 不思議から動いている内に、楽しくなったのかお相撲さん、
「今まで教わった事とまるで逆です」
そうかも知れない。
大二郎は90Kg位で、 お相撲さんは130Kg位らしいが、 大きさも重さも感じない。 ひょひょいのひょいって感じで、 何でだか間に合っちまう。
家に居る時は、ただのくたびれジジイだが、 やっぱ身体を使うと面白い。 3時間位があっという間に経っちゃった。
大二郎は試合に備えて 空手の蹴りや殴りを習ってきたらしいので、 大二郎に答えてやって、蹴りやパンチも繰り出す。 ちょっと触っただけの大二郎のアゴの上が腫れていたっけ(笑)

ここは雀荘なのに、 そこの爺さんが若い格闘家やお相撲さんと、 何で身体を使って遊んでんだか、 意味分かんねえよな(笑)

         雀鬼




松井さんやお相撲さんが、会長と組み合っていると、 道場内の壁やらサイドテーブルやらにぶつかって、 ドスン、ドスンと音がしてました。 会長の技は、いわゆる達人技なので、技というより感覚なので、 教わってすぐに真似出来るものではないのですが、 今日のことが何かのキッカケになって下さればと思います。
松井さん、今度の試合が、 4日後の5日(日)に新宿であるということで、 どうか怪我無く頑張ってください!! (ジーコ)

■2011年6月1日(水)  Vol.1659

先日は下北の城西苑で、 今、食っちゃ危ないらしいユッケを食う。
「陽太ご馳走様」
俺だけでなくて、町田のシンヤも金も、 昔馴染みの味を出す城西苑さんの焼肉やユッケを、 陽太と横山と川原のおごりでご馳走になる。
隣に座るシャボが、 「会長、夏の別荘以来の食欲ですねえ」 それだけ食う。
シンヤとこれも昔馴染みの広栄屋さんの素うどんを頂いたところで、 陽太や横山が何故か集まってくる。
小島から、 「会長、麻雀打たれますか?」に、 「忘れちまったよ」 と断る。
打つつもりどころか、 早目に帰るつもりだったが、 花岡や多田までも集まってくる。
暇していて陽太の財布をのぞくと、 万札が20枚入っている。
町田っ子じゃあり得ない大金。 流れで隣の横山の財布をのぞくと こちらも10枚入っている。
下北道場生って都心に近いだけ金持ち。 町田ん家は田舎もんばかりだから皆貧乏。 下北道場は雀力もあるが金力も太い。
それなりの選手が全員集合してくれた中で、 ビップな陽太と横山の卓が立つ。 対面には東北へ行ってくれた川原が座るが、 財布は確かめてない。
雀力トップクラスの陽太が出足から飛ばす。 俺はジャリ銭しか持ってなかったけど、 心配御無用。 何故だか何回やっても一杯になる。
「陽太、ユッケおごってな」 「ハイ、ユッケぐらいなら」
と彼等は、何回やっても負け続けているが、 それ以上に場に笑いが絶えず、 負ける三人も、何故か俺も久し振りに楽しげな卓を囲む。
他の卓は知らねえが、 俺の入った卓が一番盛り上がっている。 陽太も川原も横山でさえ、 絶対負けるが絶対その倍以上楽しめたはず。
東北へ行ってくれた川原に、 お礼の意味を込めて卓についたんだが・・・。、 凄え楽しかったよなー、三人衆。
10人ぐらいでユッケ食いに行って、 帰りの電車ん中で、シンヤが、
「今日は楽しかったです。  シャボさんって何時も元気ですネ」
「シャボかあ、奴はどんな時でも、  場を壊さない男なんだよ」
「ハイ、勉強になりました」
とシンヤ。

こんな楽しい場を・・・、 失くしちまうか・・・。 そうも言ってられねえってか、 なあ、川原。
陽太ご馳走さん(笑)

         雀鬼




「今日卒業式?」と会長が言われるほどみんなが顔を揃える中、 終始会長が笑いを作って下さり、 自分は、会長と同卓させて頂きながらずっと笑い通しでした。 突然下北道場に、奇跡のような楽しさが舞い降りてきた! そんな感じがしました。 会長、ありがとうございました! (川原)

あまりに楽しかったので、その日の夜はほとんど眠れませんでした。 結構和了れていたのに、 なぜかオーラスになると点棒がなくなっていました。 お金にモノを言わせて、 レート倍プッシュしなくて良かったです(笑)
麻雀も楽しかったのですが、 城西苑のユッケも素晴らしかったです。 会長と道場生で下北で集まって食事をするのは、 かなり久しぶりで、 その笑いに包まれた雰囲気だけでも お腹いっぱいになりました。
会長、楽しい時間をありがとうございました。 また下北へいらしてください。 (陽太)

会長、先日は同卓して戴きまして、 どうもありがとうございました。 ホントに楽しかったです。 このままいつまでも打っていたいなぁと、ずっと思ってました。
麻雀の方は、実力派の陽太センパイと学力派の川原さんが、 ガンガン牌を横に曲げて叩き合っていました。 でも、自分は動けざる事山の如く、ヤキトリ君でした。 ただ、終わってみるとだいたい配給原点で、 なぜかぶら下がり君になって居りました。 一度、珍しく手が入って、 白かドラの二ソウにくっ付けば満貫のテンパイ。 その時すでに会長の手牌は4センチ。 間に合うのか?俺、なんて生意気に思った瞬間、 会長の下家の陽太センパイ、白を強打。 リ〜チ!…ロ〜ン。 倒された会長の手牌は、白とドラのシャボさん待ちでしたァ。 会長の下家の下家の下家で助かったぁ…。
これからも下北のみんなと、楽しく元気に打っていきたいです。 会長、また城西宛のユッケを食べに 下北へ、いらしてください。本当にありがとうございました。 (横山)

■2011年5月30日(月)その2  Vol.1658

長々と土下座している。
「何んだ、どうした」 「ジージ、空手を習っていいですか・・・」
5才の孫からの申し出である。 道場で借りたのか、道着を着ている。

思いが少し遠くへ戻る。
この子の父親も子供の頃、 空手を習いに行ったらしいが、 すぐに飽きてやめた。
その頃の先生は後で知り合いとなった、 世界チャンピオンの岡本君だったり、我孫子君。
我孫子君はその後独立して、 俺からあげた心温塾という子供さん向きの空手道場を開いて、 俺にも胸に心温塾とネームが入った道着を プレゼントしてくれている。
振り返れば、俺って習い事って何んもしてない。 学校時代もクラブ活動すら入った事がない。 部にゃ入っちゃいなかったが、 授業やちょっとした試合にかき出されちゃうと、 習っちゃいない俺の方が勝っちゃうんだ。
一度なんか、鎖骨を骨折して布でつってんのに、 周りから出れよという流れで、 代々木の国立の水泳大会場で試合に出ちゃったことがある。
この時の骨折は、 骨折した上で骨折ということで、 手術を受けたばかりで鎖骨の周りがじくじくしちまって、 血止めをしてあった。
飛び込んだら、血だらけ。 終ったら、 あの表彰台の真ん中に突っ立っていたっけ。

土下座、しっぱなしの孫のそばで正座したママが、
「先生から40年習ってきましたが、  この子は逸材です」
って言われたという。
「(・・・うむ。営業用の言葉かいな・・・・。)」
と冷やかし気分が出る中、 もしだが、俺が孫の年に空手を習っていたら・・・、 なんて思ってニヤニヤしている。
孫に、 「空手を習ったら、  決して弱い人に手を出しちゃダメなんだぞ」 の一言に、 「ハイ!!」の返事。
「ハイ」の返事が、その内「押忍」に変るんかなー。

下北道場でシンヤと素うどんを食ってたら、 師範の金村がやって来て、 昨日来たはずのシャボが茨城からかけつけてくれて、 場が和らいで来ていた。

         雀鬼




はるし君がこれから空手を習うということで、 将来が楽しみです。 本能で強さを求めているのでしょうか?
そして下北では川原さんも登場し、 久々の4卓に伸びそうです。 (緒方)

■2011年5月30日(月)  Vol.1657

ビルの合い間を強い風が吹いている。 マンションや高層ビルは狭い国土に 建造物としては有能なんだろうが、 山の谷間のような地形を人工的な都市化で 風向きや強い風を一局化して作ってしまう。
雨も風も自然のおりなす変化を、 人間の手で一局化してしまう不自然さを感じながら歩く。
久し振りに電車に乗って、 生まれ故郷の下北沢駅へ降り立つ。 下北道場はあるが、 今年は今だ一度も顔を見せていない。
あれほど活気があった下北沢の街ですら、 何か寒々しく感じる。 俺の育った下北も昔の面影は壊滅状態。 見知らぬ店が人通りの少なさで、 店内も寂しく感じる。
つまんねえことと寂しさが苦手な俺が、 ちょっくらと下北道場をのぞく。
一卓立っていたが、 何故か町田の木の子荘のうるさいシンヤが打っている。
「川原はいねえのか・・・」 「先ほどまでいたんですが・・・」
下北道場へやって来て、 あの川原の存在を確かめるようじゃ、 おしまいだよな(笑)
生まれ育った下北、 20数年通った下北、 俺の古里が遠くなっちまった。

         雀鬼




下北の街では最近、店じまいが多く、 街中を歩いていても、もの寂しさを感じる時があります。 下北道場でもたまに寂しい日がありますが、 今日は久々に来てくださった会長を中心に 温かい楽しい一日にみんなで出来ればいいなぁと思います。 川原さん!!とにかく仕事が終ったらダッシュお願いいたします!! (緒方)

■2011年5月29日(日)その2  Vol.1656

台風2号で日本の南の地方に被害が起きている。 津波で大被害を受ける地方もあれば、 強い風で被害を受ける地もある。 こちらもそれなりの土砂降りの雨。
「何か源さんに出前を頼めるかな」
OKらしい。
ならば「時を見ろ」
雨足が弱まった時頼めば、 何時も出前を届けてくれる源さんのお兄ちゃんも、 出前を持って外へ出た時、ラッキーを感じるだろう。
その人が運が良かったと思えることは 離れた相手が作ろうとすれば出来るんだ。 それをこちら側の都合だけじゃ、 何時も体力を使っているお兄ちゃんに、 気使いが不足する。
雨とラーメン一杯の出前でも、 思いやりや運があるんだよな。

先日米国で、最多の犠牲者を出し、 町の3割が壊滅したミズーリ州の竜巻。 この時も生存者から備えがあっても、 助かるか助からないは 「時の運」の声があった。
麻雀にも、場の運、人に来る運や、時の運がある。
その運を必死に掴もうとしても、 運とは空気のように掴めないものだが、 そーっと感覚も研ぎ澄まして、 ふれたり、さわる事は可能なものなんです。

         雀鬼




何時もお世話になっているラーメン源さんですから、 今日のような日に、 出前のお兄さんに気使いをしてあげるのは大切と思います。
運にふれたり、さわったりする事は可能とのことですが、 その感覚に近付くのは本当に難しいです。 (ジーコ)

■2011年5月29日(日)  Vol.1655

珍しく、甲野本を送って頂く。 大概は、
「会長、これ読みなよ」
と俺が興味がありそうな、粋な職人や 江戸の話し等の本を送ってもらっていたが、 今回は甲野先生の自信作であろう。
学研から
「武道から武術へ」
という本で、単なる専門書でなく、 甲野先生が若き感性から、 世間や社会のあり方に疑問を感じたところから話が進んで、 社会で当たり前とされる専門分野を 多岐にわたって、否定までもいかないが、 疑問への答えらしきものを具体的に、 身体論で問いている。
昔あったであろう術の時代に30年かかって、 なんとなくたどり着いた実感を示す。 甲野先生も述べている、
「甲野善紀 62歳 今が一番身体が動く」
確かである。
20年来のお付き合いの中、 素人の俺らから見ても甲野先生の動きは、 急激な変化を見せている。 この頃の甲野先生を見ていると、 大空は飛ばないけどあの鷲に見えてくることがある。
俺の数少ないお話し相手の甲野本をのぞくと、 身心の知恵が次から次へと出てくる。 俺程度でも分かる部分があったので、 賢い方ならもっと読解出来ること請け合いです。

「桜井章一 67歳 今が身体が動けなくなった時」
追求し続ける者と、 何もしない凡人の違いかな。納得!!!

         雀鬼




甲野先生に、以前の町田でのふれあいで 身体の動かし方をたくさん見せて頂きましたが、 真剣を動かす時の身体使いや、 力をいれずに寝ている人を起こしたり、 三角締めや足四の字の脱出方法等、 身体の動かし方を分かりやすく、 自分達にも分かるような説明・やり方を実演させて頂き、 凄いなと思いました。 「武道から武術へ」は学研から、 5月31日に発売予定のようですので、 興味のある方は是非読んでみてください。
会長の動きは、御自身の感覚として 昔と比べると動かなくなったのかも知れませんが、 いつも間近で色々な動きを見せてもらっている自分としては、 いつ見ても凄いなぁーと思ってしまいます。 (ダッチ)

■2011年5月26日(木)その2  Vol.1654

道場生にも、福島県人がいる。 久し振りに顔を見る。
「先日俺達、福島へ行って来たよ」
「知らなかったです」
と感情が表に出てこない。
次の言葉は
「関心がないですから!!」
と帰ってくる。 前々から言葉が少ない男が何かを失くしている。 下北道場にも居るが、 我々の行動に少しの興味を持てないどころか、 怒りやふざけんな!!位の気持ちが多分あるんだろう。
直接と間接の違いなんだろうか。 差異があることは仕方がないが淋しさが募る。
「人間は海から学べ、  どんなに名誉や金を得ようが海には勝てないんだから、、、」
という言葉を思い出す。

過去に制作したVシネマ「雀鬼」シリーズ25本の中で、 何度か出演して下さって、 このシリーズではNo.1の名演技を何時でも見せてくれた、 長門裕之さんが亡くなった。
俺もシロウトながらその度に、 からみ役を頂戴して、本物の芝居を目の前で見た。
謹んで御冥福をお祈り致します。 悲しいね。

         雀鬼




なんでかはわかりませんが、 「素直と勇気」が思い浮かびました。 落ち込んだり、囚われたりした時、 頭ではわかっていても 気持ちをなかなか戻せないことが多々ありますが、 無理!って時でも、 会長と道場生の多種多様なお笑いの中の 何かしらに笑わされ、自分の場合は、 いつでも習慣で道場に居れるありがたさを感じます。
いくつかのドラマで 長門裕之さんを拝見していて、 それらの役のイメージでいましたが、 「雀鬼」の現場で拝見させて頂いて、 演技や明るく柔らかい姿を感じ、 はっ!としたのを覚えています。 謹んで御冥福をお祈り致します。 (橋本)
<お知らせ> Vol.1651に設楽さんのメールを掲載致しました。

■2011年5月26日(木)  Vol.1653

下北道場の作家部長である(笑) よしもとばななさんが、 イタリアの文化賞に選ばれ、 七月初旬にカプリ島で開かれる授賞式に 坊やのマナカちゃんと伴に参加されるという ニュースが入ってきた。
「まわりも冴えない話でいっぱいで、 なんだかしょげそうになってたところへ・・・」
と、ばななさんからのメールが届く。
俺も新聞を見てすぐにばななさんに電話を入れて、
「おめでとう」
と伝えたんだが、 確かにばななさんのおっしゃるように 俺の周りも冴えないことばかりの中で、 ばななさんの朗報で少しだけ息が吸えた。
ばななさん、ばななさんって、 どっかのオッチャンが親しくさせてもらっていますが、 海外の賞を受けるなんて ばななさんって凄い人なんですね。
小学校一年生のマナカくんを
「学校へ行ってるより、 一緒に旅へ行った方がずーといいですから」
の言葉には同感です。
俺らもカプリ島はおしゃれ過ぎるから、 江の島あたりへ行ってみようかな。

         雀鬼




写真は5月25日の朝日新聞です。

文化賞!! イタリアのかぷりとうで授賞式!! ばんざ〜い!!
なんとな〜くおいしいたべものがありそー、 いえいえ、私も担当として・・・・・びんじょ〜しちゃいたいですが、、、、 今回はたちわでぷりんでも食べながら、 お土産話をお待ちしておりまーす。
町田ばなな担当今川

■2011年5月24日(火)その4  Vol.1652

設楽さんから、 心温まる納得あるメールを頂きました。
福島の被災地のまさに現場からの声と、 重く受け取りました。
美しい自然を守られていた設楽さんが、 あの日から、まさに阿修羅の如き現場に立ち入られ、 天と地がひっくり返ってくるような変化の中、 数少ないスタッフで、 避難所として指定されたみどりの楽園から、 一気の地獄絵を現場で受け止め、 弱った方、困難な方々に、 あの温ったかい笑顔で接せられた御苦労は、 並大抵のことではなかったことでしょう。
設楽さんの笑顔の中に棲む苦悩は、 計りしれないものが凝縮されていることでしょう。 モデル校並みの避難所として見世物扱いにされることも、 さぞかしうんざりすることでしょう。

追い詰められて、 人間として感情が薄まったり、失いかけてしまう姿を、 私もあちらこちらで拝見してきました。
大きな災害後40日間が経って、 人の中に大きな変化が生まれるのも、 生きとし生きる者の業。
運営も体制もマニュアル化される日常の中、 若きエースだった設楽さんの働きや思考の動きに、 それでも、臨機応変さを瞬間感じて、 設楽さんの中に強さを感じ取りました。
一人、たった一人であったとしても、 そういう方が 感情を破壊されそうにならざるえない、 被災地の人々のそばに存在することで、 私は勝手に安心という気持ちを持てました。
設楽さん、人間はごまんといても、 人物はそうはいないもんですよ。
私達は福島へ行って、 設楽さんという若い人物に、 束の間ですが、触れ合えた事に喜びを感じてます。 私達は本心にいい事をやりに行った訳でも、 御礼や感謝をねだりにいった訳でもありません。
流れで行ったところで、 たった一人の設楽さんに逢いに行ったような気が、 今はしています。
お役所仕事の中に混じっても、 これからも蓮の花の如く、 存在を設楽さんが保てることを願う次第です。
良ければ誰でも良い顔を作る事が出来ます。 しかし、今までの困難やトラブルの連続の中でも、 己れを捨てず裏切らない設楽さんはステキでしたよ。
どんな高名な人と逢うより設楽さん一人に出逢えたことが、 我々の行動の証のような気持ちになってます。
設楽さん、これからも何かを勉強させて下さいね。 今でも設楽さんの姿が目の前にすくっと立ってます。
どんな緑の木々よりもね。

         雀鬼




今回、本当に設楽さんにはお世話になりました。 常に僕らの近くで 何か出来ることはないかとついていてくださり、 現場でうどん玉がなくなれば、 すぐにストックを出して下ったり、 こちらからの確認や質問への返答も的確で素早く、 とても柔軟に臨機応変に対応していただきました。
設楽さんのおかげで、 僕らが動きやすかったのはもちろんですが、 こんな中でもユーモアで人を楽しませられる柔らかい心と、 気持ちのよい風のような爽やかな笑顔をお持ちで、 その素敵な姿に、逆に自分の心が洗われた思いでした。
設楽さんには人としての大切な心、姿、 様々な学びをいただきました。 本当にありがとうございました。
帰り際の駐車場で遠くから、 「会長、来週もまた来てください!!」 そう言って、手を振ってくださった設楽さんの 少しだけ名残惜しそうな姿が今も胸に残っています。 (緒方)

■2011年5月24日(火)その3  Vol.1651

先日(21日)は炊き出しにお越しいただき 有り難うございました。 避難所の炊き出し担当の「設楽」です。
雀鬼会さんのHPを拝見し、Mailにてお礼をしたく 夜勤支援の合間にメールをしております。
このMailが桜井さんへ直接ご連絡できるものなのかわかりませんが、 23日の桜井会長さんの福島炊き出しレポートを読ませていただき お礼のメールをさせていただきます。
当日は様々な面で大変不愉快でご無礼な対応となり、 本当に申し訳ございませんでした。 天皇両陛下の慰問の時もそうでしたが、 当日は日韓中首脳訪問日で それ以上の警察官の警備体制や 避難所の関係者の対応もマニュアル化され、 その体制づくりで日常の支援ができなく、 避難者たちも通常とは違う避難所の雰囲気を感じて いつもと違う様子でした。
私も町田市の出身で 生まれてから大学生までの21年間を 東京で過ごしました。 皆さんが町田からお越しいただいたことを知り 大変嬉しく親しみを感じました。 また、故郷に帰りたい気持ちが沸きました。
大学を卒業し福島県の公園運営の当財団に就職し永住することになり、 福島県がまさかこのような町になるとは・・。
3月11日の東日本大震災が発生し、 津波被害、そして原発問題、風評被害と 福島県民だけはまだ復興に向けて気持ち的にもスタートできず、 未だに県民みんなが不安な毎日を送っているのが現状です。
突然、公園を管理していた私たちも こんなに大きな避難所の支援団体に代わるとは思ってもなく、 ノウハウもなく、公園は避難助指定所ではなかったのですが、 急遽、県からの要望があり震災後から運営が代わり、 私を含め数人の若手職員で夜間勤務で日中から寝ずの対応で 2500人の避難者を受け入れました。
雪の降る中の寒い体育館に 多くの避難者が着の身着のままで逃げてきたので、 津波にのまれ助かった人、家族を目の前で亡くした人、 酸素吸入器をつけて逃げてきた老人、 布団にくるまって運ばれてきた人など 映画の場面のような状況で叫ぶ人、泣く人などいて こちらも頭がおかしくなる思いでした。
食べるものや暖まるものなどの物資もなく、 夜は本当にひどく、家族寄り添って冷たい床に寝て過ごしてもらい、 体育館や通路にはたくさんの避難者で埋め尽くされました。
私の自宅も半壊し、家族は放射能に触れないように 震災後は2週間以上外出できず自宅で過ごしました。 自宅で過ごせたことは良かったですが、 ガソリンもいつ手に入るかわからない状況でしたので 私は家族と離れ、職場で24時間体制でずっと支援にあたりました。
あれから二ヶ月が経ちますが、避難者もそうですが 私たち支援者も限界がきています。
東電や国の対応などにいらだち、 他の都道府県の方々がうらやましく、 また毎日マスコミの取材を受け見世物のような生活から逃げたい。
しかし、避難者のためにわざわざ身銭をきって、 忙しい時間を割き、炊き出しに来てくれてくださる方々には 本当に頭が下がります。 避難者たちも通常の心情ならば 本当に感謝の気持ちでいっぱいだと思いますが、 精神的におかしくなっている気がして そのように感じてくれているのか? 気持ちを表してくれません。 私も食事の配給や衣類などの物資配給で接しますが、 なんだか当然のような態度をされます。
毎日このように支援をしてくれる体制に 麻痺してしまっているように思われます。
会長さんが思ったとおり他の避難所と様子が違うのも、 やはりこのような福島ならでは 被災状況なのからかなと感じています。
しかし、雀鬼会さんの「まぐろの刺身」は最高でした! そして子どもたちへ○○○の支援配布もドキドキしましたが、 その夜の親たちの会話を聞きましたが、 世の中には○○○をくれるなんてすごい方がいるんだね と言って盛り上がっていました。
   長くなってしまいましたが、 お礼とこちらの避難所の状況でした。
桜井会長さん、そしてスタッフの方々、 シャボ基金に義援金を送っていただきました方々、 本当に有り難うございました。

設楽 力




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