■2008/12/14(日)
≪ Vol.961
パラオから帰って一週間が経つ。 テレビとか活字から離れていた俺は、 久らく目をつぶると、 海が鮫がはっきりと浮き上がっていたが、 都会に帰って容赦なく活字に目を移すと、 海や鮫達の映像も消えて現実に戻る。
今日は月例会、 俺もチャッペもパラオ勢も、 パラオの楽しい思い出を持ってして打つ。 大自然に触れた者なら、 感覚が研ぎ澄まされて麻雀も強い。 当然全員、黒字で終わる。 こんな日に下手打つようじゃ男じゃねえ。 俺ら達はこれほどもかと、 いうほどの楽しみがあったが、 留守を守ってくれた道場生達がいてこそ、 楽しめたんだ。 ジーコはパラオで皆んなの夢や希望を、 一瞬に壊してしまったんだが、 なあー小鉄、俺達はしっかり遊ばせて頂いて、 しっかり麻雀も打ったよな。
パラオほどじゃないが、 今日の月例会も、パラオ組が帰ってお土産話をすると、 側で目に一杯涙をためて泣いていた沓掛さんが、 楽しく場を仕切って盛り上げ、 我々がパラオへ出発する電車をホームまで見送りに来てくれ、 淋しくて、これ又泣いちゃったらしい、 今川の久美子が10数年経って、 月例会の初優勝を飾ってくれる。 関心が強くあった者が、 いい型を残すっていいよね。 こうなったら来週行われるらしい下北道場の月例会は、 ぜひとも花岡さんに優勝してもらって、 多田がビリになれば摂理だよなー。
[写真:961c]
パラオの方は、 三日目は、カヤックの半日コースが組まれてたんだけど、 30分〜40分に短縮してもらって、 サメコースに変更。 静寂の中、穏やかな青い海をカヤックで周るのは、 結構な自然探訪なんだが、 それじゃ俺らが好む冒険とか危険が入らない。 以前は洞穴に7mを越すワニも出現したらしいが、 今はその姿も見えなくなって、 周りを囲む島々に咲く熱帯植物を見たり、 カラスの大きさのコウモリ、 フルーツバットが見れるぐらいの自然の持つ美を楽しむコース。
[写真:961]
カヤックを早目に切り上げて、 ウーロンチャネルという、 絶対シュノーケリングでは近寄らない、 とっておきのサメコースに向かう。 潮の流れに沿って海底の水道の上を泳ぐ。 昨年はあれほど見れた眠りブカの姿がない。 巨大な魚達の姿が少しも見えない。
「優、居ねえなー、潮が悪いんかなー」
俺を喜ばすために禁を犯し、 身体を張って頑張ってくれている、 優も少々悲しそう。
ジーコが海亀を逃したことで、 我々のツキも見放されたのかも知れない。 これって人害じゃん。 海亀を逃してしまったジーコはあの時からどーんと落ち込み、 笑顔も消え、言葉も、業務連絡以外聞かなくなっていた。
「一人になると、凄く落ち込んでいます。 でも、残り二日チャンスがありますから、 亀をこの手で捕らえます」
と自分で自分を励ましていたが、
「無理無理、ジーコじゃ亀が泳ぐのが見れたとしても、 捕まえるには10年早い」
と心の中でニヤリと笑ってやる。
「そうだな、ジーコならやれる、頑張れよ」 「ハイ、きっとやります」
ところが、 亀どころか、鮫すら遠目に一匹か二匹しか見れない。 海底がわずかに見通せる水道が終わってしまう。 俺と優はがっくりしていたが、 水道が終わって、海面も周りも青白く薄暗くなっても、 皆して、ペットボトルをべコボコ、ボコペコ鳴らし続けていると、 暗い海の中から、 一匹の鮫が音に向かって突っ込んで来たと思ったら、 見える視野一帯に、バーッと鮫が大勢集まって来て、 我々の周りを泳ぎ回り、突っ込んでくる。 理絵ちゃんのでっかい悲鳴があがる。 何人からも危ねえ!! の声と伴に、動きが止まり、 固まって皆して俺のそばに寄る。 そりゃあれほどの勢いと数が、 一気に遠目のきかない海中に鮫が現れれば、 ビビッても仕方がない。 海っ子の優ですらビビッている。 それなのにそれなのに、 俺ったら、
「今がチャンス、もっと鮫を怒らせろ」
とボコベコをビビッて止めちゃった側の者をマジで叱っている。 今、思えばあん時の鮫は確実に怒っていたし、 俺達を狙っていた(笑) 怒っていた鮫が、口を開いて近付いて来ると、 何故か俺一人鮫に向かって潜る、 その瞬間、 背後から鮫、スーッと道を開けちゃって、 左手を伸ばす、わずかだが怒り狂う鮫にタッチが出来た。
[写真:961a]
「ヤッタゼ、べービィ」
たって、まともに海中で奴と闘ったら、 老身の俺じゃ勝ち目はゼロ。 俺はサメにタッチしたが、 鮫が食らいついてきて、 俺がタップしても認めちゃくれまい。
ジーコが目指す海亀には、 その日一度も逢えず、 その後も、懲りずに鮫を求めて、 一日海の上か中。 リングの中は鮫だらけ、 恐くたって、それを求めてやって来た、
「俺ってやっぱ、、、。」
雀鬼
[写真:961b]
外海に出て二日目、この日は個人的に狙っていた海亀は、 捕まえるどころか、見かけることさえなかったのですが、 その代わり鮫にはいっぱい会えました、というか囲まれましたよ。 みんな無事に帰って来れたんで良かったですが、 あの大群の鮫が一匹でもその気になったらやばかったです。 海の中ではやっぱり鮫は、絶対的強者、最強で、 人間はいつでも餌になれます。 あの大群の鮫が一匹でもその気になったらやばかったです。 基本的に鮫は、一定距離より先には近付いてこないです。 人が近付いても、スーッと離れますし、 触れる距離に来るのは、鮫が攻撃する気の時ぐらい、 その鮫にタッチする会長は凄いです。 (ジーコ)
下北道場は月例会開催が危ぶまれるほど人不足な日々。やれんのかなぁ。。。にしても、毎日これだけ盛りだくさんの写真とレポートにホントにわくわくします!!会長はもちろん、写真を撮ってくれた方や、話題を提供してくれたジーコさんも、みんなありがとう。まだまだ続きが楽しみです!(花岡)
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