■2008/11/13(木)
≪ Vol.943
一年に一度、牌の音の休日日ということで、 毎年ソフトボール大会をやって来た。
35才の時から15年間、 神宮で早朝の草野球をやっていたことで、 当初は朝から暗くなるまで8試合ぐらい出っ放しで グランドで走り回っていたが、 今年は我が家の近場のグラウンドで二時間だけにしておく。
午後になって家を出ようとしたら
「雨が降っていますので家でお待ち下さい」
の一報が入る。
ここんところの寒さの上に、雨では風邪もひく。 思えば20年近くソフトボールの日は晴天に恵まれていた。 昔、この球場を借りた折、夕方から夜半にかけて、 雨が降り続けていた。
「みんなや俺の楽しみが・・・・・」
寝ずに雨が降り止むのを待ったことがある。 深夜二時に雨が止み、女房の車で現場へ。 グラウンドはあちらこちら水浸し。 どうにかならんもんかと眺めると グラウンドの隅に砂山があるが、シャベルもバケツもない。 ならばと道路標識用の赤い三角錐のやつを見つけて来て、 何度も何度も水浸しのグラウンドを動き回る。 深夜真っ暗の中でたった一人でやれる作業に熱が入り、楽しんでいる。
どうにか野球が出来るように整備が終わった頃、外が明るさを見せる。 一番乗りの道場生が顔を見せる。
「会長、早いすね」
「うん、今俺も現場に来てみたんだが、 どうにかできそうじゃん」
「出来そうですね」
と声を聞いて一旦家路に着き、皆が出揃う頃に 顔を出す。 そんな思い出がある。
グラウンドに雨降る中、出向いて見る。 小雨が降る中で、町田と下北の道場生が 二面で走り回っている。 傘をさしながらグラウンドに降りると、 全員が魚の群れのように俺の持つ傘の元に走って来る。
「おはよう」 「おはようございます」
の挨拶があって傘を下ろすと、 サーッと雨足が弱まり、 冷たい雨が止む。 ありがたいことです。
[写真:943]
「今年も出来る」
そろそろ四才になる孫も、 広いグラウンドを必死に動き回り、 バッターボックスに孫も、 女房も娘も立つ。 塁を埋めてもらった家族を置いて、 大黒柱の俺がレフト線上ギリギリの一発をかます。 何年振りかに俺もベースを回る。 家族全員親と子と孫がホームベースを踏んだが、 俺は三塁ベースでやめておく。 時間が経って皆んなが、 ソフトボールに慣れ、白熱した頃、
「ちょっくらゴメンナサイよ」
と生誕二ヶ月になる、 男の子の孫を乳母車に、 乗せてベースラン。 多分どこの誰もがやらないことを、 この爺ちゃんはやってしまう(笑) ベースランをする俺と、二ヶ月の孫を、 道場生等が楽しげに見守り祝ってくれる。 乳母車を押しながら、
「二ヶ月とはいえお前も男の子、 しっかり憶えておけよ」
と申しつける。
「シトシトピッチャン、シトピッチャン」
と口ずさみながら三塁ベースまで回ってくると、 ベンチで「これ以上の幸せはないね」 という顔をした新人の母親になった娘の笑顔が写る。 たった二ヶ月の男の孫だが、道場生達のおかげで、 男衆の在り方を、ちったぁ伝えられたことに、 改めて、 感謝、感謝、感謝です。
雀鬼
[写真:943a]
遂に会長五人目のお孫さんがソフトボール大会で初登場! 男の子ということで、 写真のように仲間や男達に囲まれて元気に育てよ〜!! (ジーコ)
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