■2008/10/11(土)
 Vol.916
女房は何時ものように外出、今じゃたいして翔べない羽を一人休めていると、ボートピープル化した息子夫婦が孫を二人連れて避難してくる。さあーとコタツの中に身を潜める。
「あれぇ、ジージがいない、どこにもいない、ライターが置いてある。ジージお仕事忙しいからなー」
と小さい子の声が聞こえる。暑くなってコタツから顔を出す。
「お父さん一人でお食事だと思って」
と親がいう、
「一時間前に一人で食べたよ」
に、避難家族は一食を逃す。仕事に出る寸前だったが、すき焼きがあるよと、親心を出す。
エイめんどうヨと、男の俺がキッチンに立って、嫁にゃわからない味付けをしてやる。
「この子達、家の肉は食べたがらない。お父さんと同じお肉なら食べるんです」
この息子夫婦達は、世帯を持ってすぐに我が家に同居して、俺の働きの中で生活をのんびりしていたが、ちょいと前に外へ出る。
若い夫婦で頑張ってんだろうが、逢う度に、困難や貧しさの色合いが増す。
孫が、赤い自転車が欲しいらしい。買ってと、直接的には言ってこない。
「ママに買ってもらったら」「ママお金がない‥‥」「パパに買ってもらえばいい」「パパお金がない‥‥」「ジーコに買ってもらいなよ」「‥‥‥‥‥。」
下を向いて、小さい声で
「ジージに買ってもらいたい」
酒を飲むのを1週間我慢して(笑)買ってやるよと、心に決めた。
雀鬼

[写真:916]
はるしくん良かったね。もうすぐ会長が赤い自転車を買って下さいますよ〜。はるしくんが自転車に乗り出したら、行動範囲が広がって益々活発になるんでしょうね。そしたら道場まで、また会長のお仕事のお手伝いに、来てほしいな〜。待ってますよ。(ジーコ)

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