■2008/09/18(木)
 Vol.888
古武術研究家の甲野先生が、 先日道場に来られた際、
下北の青白い道場生等が、 甲野先生の術にかかって、 誰もが楽しそうにしている写真が送られてきた。
やっぱ、人間とは動くもの、 仕事だったり、スポーツをやって体を動かす。
でもねえ、 それとはちょっと違う、真逆の不思議な動きをすると、 これが面白いんだよな。
俺が「牌は体全体で切るんだ」 と教えることがある。 手なら手、足なら足と部分部分に意識を置いちゃうと、 囚われちゃうんだよな。
何時もなら、おとなしく見せて頂いてばかりであった俺も、 あん時はちょこっと、動いちゃったんだけど、 俺の動きを見て甲野先生が、
「会長の動きは、その瞬間瞬間、 体のあらゆる部分が、ここしかないという位置にあり続けることで、 技が極まっている」
と高説を述べられて下さった。
まぁ、俺なんか全て遊ぶための体構えだから、 そんな大それたもんじゃないんでしょうが、 さすが甲野先生、的を射た解釈を為さると、 こっちがびっくりしちゃいました。 又先生に学んじゃったよな。
雀鬼

[写真:888]
先日の下北でのアルバムを見ての原稿。会長の言われる「遊びの中で覚えた」という言葉にも意外に本質が隠れている様な気がします(花岡)

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