■2008/08/23(土)
 Vol.858
盆が過ぎて、ここ数日涼しい。長袖のTシャツの上にトレーナを羽織っても寒いぐらい。
海の水も冷たくなり、泳ぎ人も我々だけ。一日一度だけでも海へ入って潜ると、全身運動となって身体が喜んでいる。
伊東まで出て、五味屋さんで伊豆一番の旨いめしをごちそうになる。若い頃から、伊豆ときたらあじのたたき。五味屋さんのは特別旨い。
帰りがけ「先生、今から花火があがりますよ。」と御主人から旨いものの上に、楽しみの情報を受ける。
はしご乗りとか手持ちの筒花火でいせいが入って夜空にドカーンと花火が打ち上げられる。夏に海と祭りと花火の三点セットに皆して幸せな気分にひたる。今日は土曜日ということで、10人、20人、30人と道場生が集まってくる。
寒いが冷たいが、海へ昨日も深場に一人潜って1mぐらいの大魚を追い耳が完全に聞こえなくなって、今日んところは休みとして、岩場のそばの露天風呂のおばちゃんと久し話し込む。
客が全く来ないという。俺と話している間も、一人の客も来ない。「先生見てください。もう2時間半もお客さんが来ないんですよ・・・。」「分かりました。私がどうにかしましょう。」
岩場に戻ると海へ入った道場生の何人かが震えている。
「今から五人入って来い。」
追って俺も三人ほど連れて岩場の露天風呂へ。その時間は少々だったが、二つある風呂が満員状態になっている。
「よかったねえ、おばちゃん。」「先生は福の神です。ありがたや、ありがたや。」
他のお客さんに混じってうちの道場生も連れ立って入りに行く。あれほど暇だったおばちゃんが「いらっしゃいませ。」と忙しそう。
おばちゃんとも長いおつき合い。何時だって元気で明るいおばちゃんが少々寂しげだったんだが、次から次へとお客さんが来てくれてよかった、よかった。
俺もおばちゃんの嬉しそうな声に合わして「いらっしゃいませ。」と声を掛けていた。
雀鬼

[写真:858]
先の20周年パーティにもコメントを頂いた、温泉のおかあさん。曰く「20周年、私と同じ歳だね!」

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