■2006/03/26(日)
 Vol.79
日曜日。今、昼の一時過ぎです。あたりはもう桜が咲き始めて、花見の季節です。
雀鬼会では、今日町田で今期のJrリーグの選手を決める雀鬼会Jrリーグ予選が行なわれます。当然、早く来て打ち込んでいる選手もいます。今日の結果次第で、それぞれの今期の立場が決定します。
当否は当然麻雀の点数だけでは、決まりません。ここまでの行動、信頼度、基本動作、今日のポイントetc…全てを加味した上で、会長や選抜選手の判断で、Jr選手になれるかどうかが決まります。麻雀の内容的には、会長はもちろんですが、僕らから見ても、乱れたり、壊れたりする者も結構出るでしょう。僕らはJr選手には、そんなに多くを求めません。
「いかに若者らしく元気にまっすぐ打ててるか?」
「どれだけ卓上に良いものを出せたか?」

同じペナルティでも、迷いやずるさから犯してしまったペナルティと、まっすぐ一生懸命打とうとした結果、犯してしまったペナルティ、上家が乱れたため、つまづいてしまったペナルティなど、それぞれ、全然意味が違います。また、それを的確に判断するために、審判の力も大きく影響してきます。
審判は五人目の選手であり、舟の船頭や舵取りのような存在です。卓上が乱れ、流れとかリズムから大きく離れてしまうと、舟は沈没してしまいますからね。そんな時、舵を取って本来の流れに少しでも戻すように、指導するのが審判です。そうは言っても、面子やその人の状態、心情は、その時々で変わっていきますから、これを的確に判断し、正しい方へ導くのは並大抵の事ではありません。選手と審判の信頼関係も大きく影響しますからね。
どれだけ、自分以外の人に関心を持ち、気付き、行動していくかというのは、麻雀に限らず、雀鬼流では基本中の基本です。
麻雀は一人じゃ出来ないし、日々の生活だって一人じゃ生きていけない。自分をしっかりさせる事は、全体をしっかりさせる事に通じる。そんな当たり前の事を、すぐ忘れて、私に還って俺の人生は俺のもの、みたいになることの、冷たさと恐さを僕らは日々教えていただいてます。
必要なのはいつだって「素直と勇気」。これも子供の頃から知ってる、当たり前の言葉ですね。
今日のJr予選、少しでも、男の子らしく、しっかりと元気さを持って卓に向かう仲間の姿を見たいと思っています。雀鬼流は男の道ですから。
「温・破・立」
もう、僕らは十分温めて貰って来た。そろそろ殻を破って、自分の力で立つ時期です。
安田潤司
[写真:079]

 [Home]