■2008/03/03(月)
≪ Vol.714
「今どこだ?」
「中国です」
30分程話す。 元気な明るい声がどんどん伝わってくる。 若いって良いよなー。 身体を精一杯使ったものは良いよな。
「今回は嬉しいことが一杯ありました」
よかった、よかった。
「でも悔しかったです」
やることが又見つかって、良かったじゃねえか(笑)
「あれで銀メダル取ってたら、 俺成田まで迎えに行ったかもよ」
「本当ですか!!」
やった者だけから伝えられる声が響く。 勝てたこと、そして敗れたこと、 本人がちゃんと理解してたんで、 分析力や自覚の有無を感じ取った。
全く別の世界の「老人」と「少女」の中で、 しっかりとした絆があったような気がした。 麻雀と卓球、どこがどう結びつくのか 世間様にゃわかんねえだろうが(笑) それが通じ合うものがあったってことも 不思議かも知んないな。 早矢香もテレビじゃ鬼になったなんて 言われていたけんど、神になるより良かったね。
俺もかつて雀卓の鬼となり、 昔々講談社から「伝説の雀鬼」という本が出版された。 著者である柳史一郎先生から、28枚にわたる 長文のお手紙を頂き、電話を入れる。
大きな元気がある声が返ってくる。 70歳をとうに越えた柳先生が興奮して話される。 何度も何度も、嬉しい、嬉しいお声を頂く。 電話の向こうで先生が息切れしてくるのが分かる。 ここ数年身体を壊わされ、 病と向き合って闘っていらっしゃる。 伝説の雀鬼の生みの親が病に服してなさる。
「桜井さんのことをもう一度書きたかった」
やり通す辛さもあるが、 やりたくても出来ない辛さもある。
柳先生、俺は先生のお気持ちと御縁は 決して忘れちゃいませんからね。
御身体を大切になされて下さいませ。
雀鬼
[写真:714]
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