■2008/02/23(土)
≪ Vol.708
昨日はやることがダブっていたんだが、 後楽園まで松井大二郎の試合を見に行く。
お伴は元内弟子で俺の愛読書である 「紙プロ」の編集長の齊藤慎一。
久し振りの師と弟子の二人連れ、 慎一は総合格闘技専門の雑誌を作っているが、 10年余り前に彼等の影響があって 彼等が読み合う雑誌に目を通したのが、 俺と格闘技、 俺とヒクソングレイシーとの縁を生み出してくれた。
6時半に会場に着くが大二郎の試合は、 ずーと後ということで慎一と二人して会場を出て、 軽く食事をとりながら、雑多な話しが進む。 2時間程時間を持て余して、 やっとこミドル級のトーナメントが始まる。
後楽園会場は狭い分リングの試合は見やすい。 3試合目に松井が赤コーナーから登場。
試合が始まったが、大二郎の蹴りもパンチも、 腰が引けてる分甘くてぬるい。 そのうちに大きめな試合相手に劣勢を取られていき、 何時ものように出血。
「それがチャンスだった」
大二郎には何も分かっちゃいなかっただろうが、 俺の座る目の前のリング上でドクターチェックを受ける。
「大二郎、中途半端な試合やってんじゃねえ」
の俺の一声が劣勢の大二郎に届き、 目を開いて俺の姿を確認、大二郎しかとうなずく。
試合再開と同時に大二郎のパンチが、 見事に当たり相手選手ダウン。
そこから優勢に回って、 なんとか判定勝利を得た大二郎を、 応援に駆けつけていた女性から、 冷たいお茶の差し入れがあって
「間近に神の一声を聞かせて頂き、ありがとう」
と礼を言われる、が
「俺は神じゃない鬼だ」
と答えておく。
雀鬼
[写真:708]
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