■2008/02/07(木)
 Vol.697
昔し、ある雑誌の企画で 米国の西海岸のサンタモニカまで同行された、 カメラマンの長尾迪さんから
「ザンジバル」
という写真集が送られてきた。
「アフリカは私にとって、なぜ生きてゆくのか、 何が人として一番大切なのかを教えてくれた場所」
とナイロビで二年間生活し、 その後も何度となくその場所を求めて旅したという。
私も以前、日本人で現地では「革命児」 と呼ばれる人を長尾さんに紹介されて、 長い時間を触れ合いさせてもらったこともある。
旅行で行くのと違って 現地に溶け込んだ人の話しはすごくためになる。
もっと働いたら良い暮らしが出来るよと 勧められても仕事という感覚がわからない人達がいるともいう。
我々のように毎日が仕事中心、 経済だ金だが当然という生活の中、 世界の隅々には未だそういう 生活観念を知らずに暮らしている人々がいる。
長尾さんがそんなアフリカに 身も心も引かれるのがわかるような気もする。
アフリカって人間の原点なんだから 太古のふるさとなんだろうな。
俺も幼少のころ、 何よりも憧れたのは象やライオンが住む アフリカだったな。
長尾さんが述べる
「人が困っている時、 手を差し伸べるのは人として当然のこと」
彼等は着ているものや生活を見ても 決して豊かとはいえない。 だが物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが あれば幸せで強く生きていけるともある。
今日びの我々のおかれた立場は、 まさに真逆な道を進んでいるんだよな。
雀鬼

[写真:697]

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