■2007/06/23(土)
≪ Vol.503
選抜準決勝。
前半の昨日は梅雨を現すがごとくカビが生え、空気が腐りきっていた。多田と金村が必死でカビを落とそうとするが、その根は深く淀みが晴れない。今いけている二人だけに悲しそうな二人だったが、それも流れ、ありのままに感じなければならない。
今日は月例会の後、選抜準決勝の後半の部が打たれた。A卓ではダントツの一人舞台に乗せられた多田が305pの大台で、二位の志村に141p、三位の金村に175pの大差を作り、すでに準決勝で99%多田の優勝がそばにある。
この日の試合によっては準決勝で勝利者が決まってしまい、全てが消化試合になってしまう。
このまま多田が優勝してしまえば、多田の今までの優勝の二回と同じ虚しい、寂しい、つまんねぇ型を残してしまう。
前期も最後の最後まで多田と金村が踏ん張ってくれて、勝負はオーラスの一局で金村が奇跡的な逆転劇を見せ、金村と多田でこれぞ選抜という姿を俺や道場全体に見せつけてくれた。
このままの型で終わってしまったら多田が可愛そう。三度目のショッパイ勝利を三度多田に味わわしてしまう。
点差の開き、不可能に近い開きがあったが、試合前に俺は申し立てる。こんな型を作ってしまった者へ叱咤激励を飛ばす。今までの良き勝利者は、その者一人で決して勝ち得たものじゃない。周り全体が一体感となって作り出したからこそその喜びや感動があったはず。それを忘れているような者は恩知らず。エゴでもあろう。みっともねぇこった。恥ずかしいこった。
多田のために打ち合う志村、金村、パセの三名にその命運を託す。彼等は俺の気持ち、多田の立場を知って、強く感じて打ち始める。多田を良き勝利者に変えてあげるために闘う。
行った、行った、三人の力が合わさった。三回戦とも多田はマイナスとなり、初のペナルティーまで起こし、マイナス57p得点を下げる。
「この差なら次の決勝まで試合は保てる」
と思っていたら、金村が決勝を待たずして三連勝をして126pを叩き、多田を8p超えた位置に並んでくれた。
こうなれば金村、多田が前期と同じく、いや、前回は金村の優勝がベストだったが、今期はどちらが勝ってもより良い勝利者が生まれる。
金村も多田も良いドラマを最後まで作ってくれたが、打ち合った志村とパセの仕事振りも褒めておこう。この四人、球技は選抜クラス。やっぱし身体を使える者はいい味を残す。
あんまり気分がいいので家に電話を入れる。当然、話し合いたい相手は女房じゃない。まだ起きていた二才ちょいとの男の孫と話したくなった。爺ばかじゃないが、今この子が俺の宝なんだ。
決勝は三つの組み合わせがあった。俺の耳元で多田がAの組み合わせを選ぶ。金村はC。村瀬と安田はBを選ぶが、これって参考程度。今の安田は全く当てにならねぇ(笑)
Cを選んだ金村が俺の耳元で
「Aの多田さんにゆずるべきです」ときた。
さてさて後日の決勝戦、金村のとった行動が敵に塩を送る余裕とでるか、はたまた甘味となるのか、神はサイコロを振らないが、雀鬼は振ることが出来るんだよ。
雀鬼
[写真:503]
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