■2007/04/11(水)
 Vol.446
俺にとっては、外面側から唯一の楽しみを作り続けて下さった、総合格闘技のプライド。
マニアでもオタクでも、何かに捉われにくい俺であるが、PRIDE1から今回の34まで欠かさず、リングサイドのVIP席を用意して頂き、そのリングから感動・感激・感謝を頂いてきている。こんな体験、楽しみの連続性は俺の人生で始めてのこと。
そして10年が経ちプライドさんにも、内外的にも激流が押し寄せ、世界最高のリングが大きな変化を見せ、榊原代表の退陣を余儀なきとされ、現体制の最終興業ということで、俺の中でも寂しさや哀愁を感じながら最前列でリング上の試合の一つ一つを確認する。
PRIDE 1 に出場したヒクソンの姿も、今や遠い昔となり、今や最強と思われるヒョードルも、ミルコも、ノゲイラも、シウバも、桜庭ですらこのリングには立っていない。
そんな中リングには立てなかったが、シウバの姿を見つけて忍び逢う。ガシッと抱き合うハグは問題なかったが、その後に俺の痛めた右手を両手でギュッと握っての
「お元気ですか」
には問題があった(笑)楽しみと痛みと寂しさと嬉しさが全て含まれていた。
わが道場にも何度も遊びに来てくれている、PRIDE 1 より参戦し続けてきた小路晃が、大会前日に緊急参戦することを聞き、リング裏に顔を見せる。決して大きくない身体で、大型の外国人強豪ファイターと真っ向勝負を演じてきた勇気ある小路も、ことの重要性を感じてか心なしか青ざめ、緊張感をかもし出していた。
小路の耳元に、
「本当の格闘家なら、突然降りかかってきた闘いも避けては通れないんだぞ」
ぐらいしか言ってあげることは出来なかった。その小路が10年の重い気持ちを表すように、
「先生もリングに向かう花道を伴に歩いてください」
と願う。
いやぁ俺はまずいよと後へ下がるが、小路の周りにいる人に、身体と気持ちを押され、セコンド陣の後ろを花道を歩いてリングに向かっていた。これもそれも、プライドさんと俺との御縁の強さの運命的なものと感じていた。
プライドさん、本当に長い間俺に喜びを下さってくれて、ありがとうございました。小路よ、何よりの思い出をプレゼントしてくれてありがとう。ここ10年、世界最強最高なリングを求め、作り上げて来なさったことは確かなことでした。
雀鬼

[写真:446]

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