■2007/04/10(火)
 Vol.445
一ヶ月程前に陽明学研究家の林田明大夫婦から声を掛けられた。
「とんでもない御人」が中国から来日されるので何としてもお逢いになられた方がよろしいと、熱いお誘いを何度となり受ける。
俺の方はいつもの調子で、俺はいいよ俺なんかお逢いしても何にもならないからと受け流しておったのですが、その話しの中に古武術研究家の甲野善紀先生も絡まれて出てきたことで、俺の気持ちが半々に移行してきて
「会長がその地まで行かれるとならば私も覚悟を決めました」
まで甲野先生も言われる。
小さかった話しが一気に大きく成り過ぎて俺にとっては荷が重かったのですが、いつも通りひょいとふらりぐらいで行かして頂けるのならばとその地に旅立つ。
先に着かれていた甲野先生と合流して、その御人が居られるホテルへ向かう。
大きなテーブルにその御人の一行がとてつもない空間を放って待っていらした。
その御人一方でも俺にとっては荷が重いのに、そこに居並ぶ方々もガーっとした大きな厚い壁のように立ちはだかる。
御人方々は確かなる人間力を持ち合わせた方々だったが、こう来られたら仕方がないと俺は俺の背中から全ての荷を降ろして構えることもなく身軽になるしか打つ手はなかった。
我一人、思うこと質問したいことをその御人にぶつける。ぶっけったものは凄まじい勢いととてつもない力の言葉で返ってくる。時はあっという間に過ぎていた。
その後その御人が見せられる身体の動きを遠くから、近きから見せて頂き、現世にこれ程までも人間の身体を本質から捉えた体移動に美しさと本物を感じ取った俺は嬉しくなっていた。
短い時間であったかも知れないが、この度俺ほどの人間が多くを悟り軽々しく感想を述べること自体が、おこがましい気持にさせられ俺なりのポイントを自分なりに分かったつもりだが、整理をする程の力は今の俺にはない。
甲野先生はもとより、林田先生にもこの度の御縁というより時を作って下さったことに深謝するぐらいしか今の俺には手立てがないのです。
世界は広い。凄い御人が存在することだけは実感しております。
雀鬼

[写真:445]

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