■2007/02/02(金)
 Vol.401
何時間か寝て、昼飯を食ってコタツで横になっている内に珍しく眠気がやって来てくれた、落ちる。
夢の中で、苦しくなって身体を動かしたとしても、指先すら動けず側等にいる者に、救出の声を出そうと思っても出ない。
「お父さん、村瀬さんから電話ですが。」
と息子の嫁の声で現実に戻る。
「いま、今川さんから連絡があってお父様が亡くなられたそうです。」
今川久美子は男衆ばかりの雀鬼会にあって唯一の女性としての古参組である。三年前に夫婦、家族仲の良い一家で母親を失っている。電話だけでもすぐ入れる。
「2日前にインフルエンザで入院し昨日も元気良く話をしていたのに急に病院から電話があって‥‥‥」
「そうか、そうなんだ俺の余命も春までらしいけんど、今川の愛する、いや愛し続けて下さったお父上が先立たれちゃって‥‥‥」
「会長、そうなったら私も死にます‥‥‥みんないなくなっちゃってぇ‥‥‥」
道場へ向かって外に出て歩く雪こそ落ちてこないが、冷たい風が手先を凍らす。空にはさんさんと大きな満月が輝いていた。
雀鬼

[写真:401]

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