■2007/01/04(木)
≪ Vol.372
俺なんか不躾ものなのか、無礼者なのか、神様の住まれるお社には、一年に一回位しか近づかない。信仰心も信心深さも、ほど遠く生きている。そんな俺ですら、神社や寺へ行けば、頭を下げる時は下げる。今年も初詣に行く前に、変てこりんなことを思いつき、言葉にしてしまった。道場で、誰に向かってでもなく
「神様って何時だって、俺達人間から色々な物をもらってないかい。ところで、神様って、俺達に何か恵みをくれたことあんのかなー」
「確かに俺達は、自然界からは多過ぎるものを一方的に頂いているけれどー」
人々は一年を無事に過ごせた御礼か、願いを叶えて頂くために、神のそばに近づくことがある。人間って放っておけば、物やお金を頂くためだけに、頭を下げるようになっちまうから、もらうためじゃなく、与えるために神様の存在があるのかもしれない。俺はこの年まで、神の存在に逢ったことがないから、良く分かんないんだけど、
「神ってつくづく深いよなー……」
今年の神宮も、三方の門から例年以上の人の列が並ぶ。三ヵ所の門をくぐれば、そこに神殿があって、正月用の馬鹿でかい賽銭箱が置かれ、感謝と願いを込めて、人々は集団で賽銭を投げ入れる。その習慣は日本人だけのものなのか、世界の人々は神の御前で何をするのだろう。人って、何故に神様に近づきたがるのだろう。
きっと、何かの恵みがあるからかなー。
そんなことを考えながらも、俺が並ぶ列もやっとこさ神様の近くに進む。二つ手を打って、頭を下げただけで、習慣は終了。
神殿のそばの門を出たところで、小便がしたくなって、神社の便所に入る。男子用の小便器が四つ並んであったが、俺以外人はいない。何とその小便器からは、お参りに来た人達の小便で、便器から黄色い小便があふれていて、俺の小便を受け入れてくれる器がない。神様とて、今日はかき入れ時。便所掃除どころに手が回らなかったのだろうか(笑)。神聖な場所であるはずの神社の便所に、人間の持つ汚れを見させて頂き、少しショックを受け、「日本を美しくする会」の姿が脳裏を瞬間走る。神社とはいえ、やはりそこも人間が営むところ。神には今年も逢えることはなかったが、人間の有様にはふれあえたような気がする。
そういえば、雀鬼と呼ばれる俺も、ある意味「神さま」かも知んない(笑)。俺って、道場生を始めとして周りの方々から、もらいっぱなしだもんなー。何んも御返ししてないしさあ。雀鬼、改め「雀神」ってどうよ。いや、これこそ全く似合わねえ、しっくり来ないですよね(笑)。
雀鬼
[写真:372]
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