■2006/11/16(木)
 Vol.313
「雀鬼流は麻雀じゃない」
と、会長が言った。
先日、フリーの卓に一般の雀荘で打ちなれたお客さんが来ていた。そのお客さんは雀鬼流のルールで打っているわけじゃないので、当然、基本動作も知らないから、ものすごく遅い。第一打に字牌を切るし、ドラもいらないとすぐに切る。リーチがかかると全力で振り込まないようにし、高い手か早いテンパイの時だけ前に出てくる。
「俺らからすると気持ち悪いよね、ああいう麻雀。でも、世間一般から見ればあれが麻雀。俺らのは麻雀じゃないんだ」
会長は世間一般の麻雀の存在を否定しているわけじゃなく、単に事実として「雀鬼流は麻雀じゃない」と言った。
「この間、町田で"ああいう麻雀を打とう"ってなって、振り込んだら罰金っていうのをやったんだけど、本当に辛かったな(笑)。なんでこんな手牌で降りなきゃいけないのって、みんな思ってた。俺達には打てないよな、ああいう麻雀」
僕は他所の場所で打つ気はまったくないし、道場が無くなったら、多分麻雀を打たなくなるだろう。正直、巷の麻雀を見ると、「あんなの麻雀じゃない」といつも思っていた。
でも、違った。麻雀じゃないのは僕らの「やっていること」だったらしい(笑)。いわれてみれば、「まったくそうだな」と思う。
僕はなんとなく嬉しかった。もう僕らがやっていることが、麻雀のカテゴリーを出ていたことは知っていたけど、「雀鬼流は麻雀じゃない」とあえて確認した気がした。
「会長じゃないと言えない言葉ですよね」
と、マネージャーも嬉しそうに言った。
「安田さん、麻雀やってるんですか?」
今までそう聞かれて応えるのがおっくうだった。
「はい。麻雀やってますけど、まあ、なんていうか普通の麻雀とちょっと違って…」
なんて言う事自体めんどうだし、言った所で相手に伝わる事なんてまったく期待できない。っていうか、多分伝わらない。
でも、今度からは違う。
「麻雀はやってません。麻雀じゃないんですよ」
と、答えよう(笑)。
実際に最近は麻雀以外のことを教わる方が多いし、会長のやられていることは、何にも誰にもカテゴライズできない。あ、だから「雀鬼流」か…(笑)。
なぜ、手を遅らせてまで第一打に字牌を切らない麻雀なのか?なぜ、あんなに早く打つ麻雀なのか?麻雀に流れはあるのでしょうか?どうやったら麻雀が強くなるのでしょうか?
このHPにもそういう質問が来たりするけど、
「麻雀のことは分かりません。僕ら麻雀をやってないんで」
と、今後はざっくり答えよう。ただし、「雀鬼流に関しての質問ならお答えできます」って(笑)。
「今までみんなに心構えとか基本動作とか色々教えてきたけど、これからは体とか心だけじゃなくて、もっと違うレベルに向かっていくんだよ」
今までだって十分高いレベルだし、それすらできていない。でも、そうおっしゃる会長の言葉はすっと心に入ってきたし、なによりもドキドキしながら聞いている僕がいた。
いくところまで行こう。いけるところまで行こう…って。
安田潤司
[写真:313]

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