■2006/10/11(水)
≪ Vol.271
皆さんお久し振りです。10月に3日に家出して、1週間振りに今、我が家である道場に戻って来ちゃいました。
実は10月8日に大阪でさぁ、ふれあいの会があったじゃない。その会場にさぁ、集って下さる方に3分の2以上の病と言うか、危さを感じ取っていてねぇ。このまんまじゃ来場して下さる皆様のマイナスのエネルギーに引き込まれちまう、ていうことで沖縄の大自然から力を頂きに行ったんだけどねぇ。
誰か一緒に行くかー、と聞いたら即日手を上げたのが、仕事以外口を聞かない、動かない、あの竹書房のお偉いさんである宇佐美と、道場生からは、知恵遅れの行動遅れの恒ちゃんとチャッペが手を挙げ、その上に大阪から雨男、いや台風男の山田英樹が厄年のオマケまでつけて参加するという。
これってお荷物、いやそれ以上の重装備が必要じゃん。まるで遊びに楽しみに休みに行く目標が、この面子で一気に特殊学級組みの引率となる(笑)
出足から何時に家に来いよと言っておいたんだが、恒ちゃん、チャッペは俺んちまでの地図も作ってもらっていながら、探せば探すほど道を誤り、迷子になっていた所を迎えに行った。出足が肝心なのにこれだもんね(笑)それからの3泊4日の旅はやる事成すこと散々、行けども越えども壁ばかり(笑)
いやぁ参りましたを通り越して、次から次へやってくるトラブルを楽しんじゃいましたよ。山田が今回も台風を持って来ちゃって、目標の離島への船が出ず本島泊まり。そこには俺の大好きな海があって、ない。島の観光、冗談じゃねぇ、そんなこたぁ修学旅行で終わっている(笑)荒海の中、強い押し寄せる波間を二歩進んで一歩下りながら、一度だけ海水に浸る。人も寄せ付けない台風の真っ只中、海ん中にも魚すらいない。波に押され、左に流されながらも、岩場に残された鬼カサゴやひょもんダコと海蛇が岩間に隠れていたり、つかまっているのを発見しただけ。仕方がねぇから海蛇を蹴飛ばしてやったら、奴はびっくりして飛びのいていた。さすがに動きは速い(笑)
俺の海はそれだけ。3泊4日して30分足らずで全て終了。俺達が帰る日になって、離島への船が早朝出ると言う。日帰りだけでも2〜3時間、本物の海に逢えると寝ずにホテルから波止場へ着くと
「船は行きますけど、帰りの船はありません。」
恒ちゃんとチャッペには、何もどうせ感じないでしょうけど(笑)
俺はギャフンと肩を、最後の最後のチャンスでまた落とす。何も感じない、何も自ら動かない、こんな時こそ恒ちゃんとかチャッペが羨ましい(笑)何とかならないか、何とかしてやろうと思っていたが、やっぱり「自然には敵わない」(笑)
台風を呼んで下さっただけの山田は、昼には関西便に乗ってお先に楽な道へ、残された俺達の便は8時間後。あにすんだょーと思っていたら、竹書房の宇佐美さんが気を使ってくださって、鍾乳洞へ。これって観光、1200円のチケットを買って渡されたが、入口から動けない。その後夕方まで、宇佐美は近くのビーチでお昼寝。チャッペと恒ちゃんは魚一匹いない海辺で遊んでいる。俺はじっと荷物番。ここにも俺の海はないが、観光するより数段良い。
一人たたずむ俺を見たビーチボーイのお二人が、前にも来られましたよねと声を掛けてくれる。「いや、知らねぇなー」と久し間があく。あっと気づいた二人が同時に、俺の前で土下座しなさった(笑)荷物番のオッサンの姿に気付いたらしい(笑)楽しみとプラスエネルギーを頂きに行った俺だったが、行く前より心体の疲労が重なる。初日に帰りたかった俺だったが、やっと帰れる、楽になれると空港に着くが、台風の為50分遅れと来た。やっぱりなーと待っていたら、更に30分遅れ、そしてやっとこ2時間以上の遅れで飛ぶ。
人として遅れた者同士が行ったのだから、飛行機の遅れもいたしかたあんめえ(笑)。宇佐美も恒ちゃんもチャッペも機内で眠りに入る。俺も帰国便だけは眠ろうとしたが、目が覚めてしまう。機内は台風の為、揺れがあったが、別に不安は無かった。
羽田に到着。後ろの席では恒ちゃんとチャッペは日常生活で揺れに慣れているせいか深く眠ったまま。俺は起こさない。スチュワーデスさんが何度も何度も声を掛けるが、二人は夢ん中。
「恒よく眠ってるなー」「すいません、乗ったとたん落ちました」「何い?お前達着いたって落ちてたじゃねぇか」(笑)
空港のトラブルは、先に感じていた。「宇佐美、荷物はいいから、すぐにタクシー乗り場へ並べ」と表示を出すが、出てみると何千人という人達が深夜の足のない中、列を作っていた。予定変更、俺達を迎えに来てくれた歌田の車に、帰る方向が違う宇佐美を乗せる。高速を避けて環八の道を進む。助手席に座る俺は、強めの風雨が降る中、窓を開けて顔をぬらしながら数少ないタクシーの空車を見つける。
来たぁ!車の中からタクシーストップを掛けたんだが、タクシーは俺達の車の前に出るだけラッキーなことにすぐに赤信号にぶつかるやいなや、まだしっかり止まっていない歌田の車から飛び出してタクシーをどうにかキャッチ。
どうにか、竹書房さんのえらいえらい方を乗せることが出来たが、俺の身体はびしょぬれどこまで次から次へと面倒くせえことが起きるんだ。
と思いつつ、高速道路をUターンしたが、深夜2時半を過ぎても大渋滞。困難去って又困難。
今度は土砂崩れだってさぁ。
暗い車内の中に、土砂崩れの恒の顔が重なって、楽しくなって来た。
「すんなり行ったらおもしろくない。色々あるからおもしろいんだよ」
の思考はあるが、それにしても今回の沖縄の旅も少しあり過ぎ、やり過ぎじゃありませんか(笑)
別に誰も悪かぁありませんけどね(笑)
恒、チャッペ、こうなったら来年行くぞ(笑)
雀鬼
[写真:271]
この水槽はスゲーなぁ〜(゜o゜)(花岡)
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