■2006/09/29(金)
 Vol.260
「ふらふら」して家へ帰って、約束通り、木津ちゃんと安田が作った「スピリチュアル・グリーン」を半分ほど読んだ。半分は俺にとっては別世界・別次元のお話。半分は、ありゃりゃ、俺と同じことを言ってる。これってパクリじゃねぇのか(笑)俺にも印税の何%が入っても文句はあるまいよ。だろう?とも子。そこんところを返答しなよ。
あの本のおかげか、ふらふらは寝て起きたら治っていた。元気良く、明るく、その日は下北本部に行くと、そこには、ふらふらどころかどっかに魂を抜かれちまったような安田が、幽霊か亡霊のごとく居た。
何か始めは、奴も疲れてんのかなーと思っていて、観察しながら麻雀を打ってみたら、隠しようもない、化けの皮が剥がれ落ちていた。せっかく化けの皮を苦心して打ち破っていた安田に、新たな化けの皮が張り付いている。俺には、オーラとか予知能力とかはないけんども、感じる力は今だまだ残っている。安田が壊れている、危ない、堕落していると思って道場内を見渡すと、あっちもこっちも堕落している。村瀬道場長も落ちている。そこへ現われた樋口も落ちている。小林も誠も落ちている。道場全体が堕落している。
「何か変だぞ、変になっちまってんぞ」
と言ってるそばから、卓上にも堕落現象が起きている。それはふとしたミスや過ちとは違う。空気がそこによどんでいた。道場全体が真っ黒くはないが、土着色している。これって不健康。何かにとりつかれ、つかまってしまった、鎖につなげられ、奴等がいる。帰る時間が近づいて来ていたが、パーっと見渡して、不健康そうな奴を一人呼び、語りでなく、身体扱いを教えてやる。見る間にそいつの姿勢が良くなって、目元すら美しく輝き出した。
「どうだいご気分は」
「いや、全てが変わっちまった感じですっきりしています」
「だろう」
道場で見ていた連中も、そいつの変わりように、
「やぁ本当だ、変わった変わった」
と声を上げる。明らかに、ちょいと前の奴と、そこに立つ奴は、美しく変化している。これって奇蹟。神様やそれに近い人がやれば奇跡なんだろうが(笑)雀鬼がやったことは奇蹟でもなんでもなく、当たり前のことをちょいと手を加えただけ。
「いいなー。会長、麻雀なんてやらないで、そういうことやりましょうよ」
と安田がのたまう。
健康という意味では、俺がしょっちゅういて、夜中に二時間ばかり行う体運動つうのかなー、それを学べる町田道場の方が、今まで「無理」「出来ません」「痛いです」と言ってたことが出来るようになって、凄ぇ健康的。それが当たり前のように送っている日々があって、足が遠い(笑)本部に久らくぶりに行くと、変に変わっちまっていることを痛感する。人が歩いたり、毎日普通にやっていることを、鍛えたり、修正したって、柔らかくしたって、そんなこたぁ個の部分、大したことじゃあんめぇ。
鍵山相談役じゃねぇが、誰しもが嫌がる便所掃除じゃないが、人の身体も、普段使わない忘れちまったことを甦らせることで、全体の動きが取れるようになるんだよ。
固定観念ていうの、固まっちゃっている、とらわれちゃっていちゃ、自由な動きや心が見えねぇもんです。今回の文章は、マジのお話です。だからって治して下さい、教えて下さい、やって下さいと来るんじゃないぞ(笑)
雀鬼

治して下さい、教えてください……v(^_^)v
安田潤司
[写真:260]

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