■2006/09/25(月)
 Vol.257
どこをどう放っつき歩いて来たのか、家出したはずの安田と村瀬が夕方に戻って来た。奴等なりに悩みや苦労が重なったせいか、相当な疲労困憊で、道場に二人がふらふらになって、たどり着いた。
多くは語らずとも、彼等の家出の三日間は、絵に描いたように分かる。食うことも出来ず、寝るところもない彼等の三日間だったが、何んか酒の臭いがした(笑)
奴等も反省して謝罪を皆んなの前でしたことで、小島と小林の器の小っこい政権は、半日ももたずに元通りの姿にかえる。これで俺も、もう少しだけ下北本部に通えそうです。
彼等が帰って来て、すぐに月例会が行われた。先程、真摯に反省する姿を見せた安田が、月例会の成績表を見て年間決勝戦へ向けてのボーダーラインを指しながら、嫌味ったらしく
「この人は少し足らないかも知れませんねぇ」
と、俺の名前の上に指をさす。道場全体に笑われる。
「危なそーな人は、今日100Upして下さいね」
とさらに来る。
安田はやはりしたたか。少しの反省の色も見せない。昨日は下北本部の空気を修正しこの日は、俺の打つ卓で、違和感がある者をチェックして修正する。
何の因果か安田と村瀬が同時に同卓した。俺の上家からは、一打一打悩んだ牌が振り出されてくる。
まぁ上家は下のクラスということで、受け流していたが、どうも対面で打つ村瀬の打つ音が、はげしく乱れている。
一打一打を確認しながら感じていたが、振りおろす手が上下にぶれている。
道場長がこれじゃ、下のもんへの指導上いかんということで、今や最高の打ち手である村瀬さえ修正してあげる。
安田は確か俺の下家にいたような気がするが、もぬけのから状態。きっと関西で、全ての力を使い果たして来ちまったんだろう。ということで、楽しさというより指導も兼ねて打ったら安田のお望み通り100Upしていた(笑)
ありがとさんね、安田さん。安田も村瀬も今日から、又、一歩出直しだな。しっかり、顔を洗って来いよ。アバヨ。
雀鬼

[写真:257]

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