■2006/06/28(水)
≪ Vol.175
半年かけて行われる雀鬼会本戦も、オーナー戦を残し後わずかの所まで来ました。
心のフルチンでいること。心身ともに柔軟性を持って、瞬間的に反応すること。それぞれの役割をしっかりやること。厳しさも楽しむこと。そいういうテーマを持って、僕らは日々に向かうよう心掛けるのだけど、当然、辛いときも大変なときもあります。みんな時間やお金や仕事など、色々なことをやり繰りしながら毎日一生懸命にやってるわけで、ともすると、疲れて心が折れ、被害者意識に入り込む要素は沢山あるのです。
仕事でトラブルがあって、雀鬼会の試合に時間通りに来れなくなった。これは突発的な事故だから、まあ、しょうがないわけで、遅れて来ても誰も文句は言いません。ただ、黙ってその人の空けた穴を誰かが埋めるだけです。
こういう時、遅れた本人には、通常なら、二つの気持ちが起こりやすいです。
「遅れてごめんなさい。穴を埋めてくれてありがとう」
と、いう気持ちと、
「でも、仕事のトラブルだから俺のせいじゃない…」
という気持ちです。
雀鬼流では、遅れた理由をあえて聞きません。「しょうがないよ、気にすんな」と慰めてももらえません。黙って、本人が修正するのを見守るだけです。でも、心が弱っていると、
「なんだよ、仕事のトラブルだから、しょうがないだろう。俺だっていつも無理して間に合わせてきたし、仕事の付き合いを断ってまで、やってきたんだ。たまたま、間に合わなかったからって、そんな態度は無いだろう…」
と、完全に被害者意識に感情が傾いていきます。この感情に掴ると、中々脱出が難しく、放っておくと、イチローのタイムリーヒット並みに被害者意識を積み重ね、最終的には、被害者意識のホームラン王ができあがります(笑)。
また逆に、「こんな大切な時に!俺って本当に駄目!駄目!」と、自分を責めすぎると、自信を無くし、不安が増えて、何かを瞬間的に行動に移すことに臆病になり、りっぱな引き篭りが完成します(笑)。
そういう時、雀鬼流の発想は、いたってシンプルです。
「こんな大切な時に、仕事のトラブルが起こるなんて間に合ってないな。まだ、日頃の行動に甘い所があって、こういう事故を呼んだんだな。考えてみれば、ここん所甘い毎日送ってたからなあ。よし、また間に合うように修正しよう」
と、それで、修正を掛けて行くわけですね。ずばり「間に合ってねえなあ…俺」で、終わりです(笑)。「全ての要因は自分の中にある(自責)」という視点で考えれば、どんなトラブルも自分が呼んでいるわけですし、起こった事故は「今のままじゃ駄目よ」と、教えてくれてるわけです。
逆に日々ちゃんと行動していると、おもしろいぐらい「間に合う」わけです。それは時間や約束に限らず、縁も愛情も天候もお金もすべてです。もちろん、間に合ったときは、自分だけの力ではなく、間に合ったことへの感謝心が必要なのは、言うまでもありません。
「ありがとうとごめんなさい。それだけでいいんだよ」
と、会長はおっしゃいます。
「僕の穴を埋めてくれてありがとう」「間に合ってありがとう」「遅れてごめんなさい」「間に合わなくてごめんなさい」
そう思うと物事は非常にシンプルです。シンプルな上にかなり自由になれます。「じゃあ、お前は間に合ってんのかよ」と突っ込まれたら雀鬼会選手部長として、堂々胸を張って言えるつもりです。
ごめんなさい…m(ToT)mごめんなさい…m(ToT)mごめんなさい…m(ToT)mごめんなさい…m(ToT)mごめんなさい…m(ToT)m
「謝ってすむなら、警察はいらねえんだよ」
という、会長の声、聞こえましたねえ…(笑)。
安田潤司
[写真:175]
僕の知り合いの中で、一番間に合っている人です、この方(笑)。
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