■2009/06/24(水)
≪ Vol.1098
先週は俺が現われると悪戯や企みごとが始まって、皆して笑って朝帰り。そうでなくとも、皆してやれるだけやって疲れ切ったところで日曜日に決勝戦があって、その流れでまた朝になる。
一応、今期の本戦は全て終了っていうことで、月曜日はオフ日だったんだが、なんか今期だけはお礼を述べたくてオフの道場に来てしまう。
俺が来た!!っていうことで、オフだった選手達が何時もの顔ぶれを並べてくれる。
俺もみんなも凄ぇ疲れていたんだが、夜の9時に身長190cm、体重100kgを越すあの大男がやって来る。
「地方回りの興行をやって来て、今日はオフです」
そっちはオフだろうが、こっちもオフだ。相手をするつもりもなく、疲れ切った身体を休めていたんだが、
「今、キックの練習やってます」
と大男が連れを相手にキックやパンチのシャドウを俺の目の前でやり出す。凄いでしょうってかぁー。そうでもない。キックを入れれば上半身がブレるは、パンチを入れると下半身がバラけて見える。
「こんなのどうよ」「こういったらどうよ」
と、何時の間にか疲れ切った身を起こして動きに付き合ってしまう。
連れの相手にも「ちょっと俺と組んでみろ」と触れた瞬間の型でレスリング体験者であることが分かる。
「どう組んでもいいから押してみろ」
力や圧力を感じない。ひょいと前へ出ただけで相手は一気に後へ持ってかれている。
大男が組手に変わって
「こんな時はどうします?」「そん時か、こうすりゃいい」
大男は一つの動きが終わると絵コンテにして残している。絵コンテがいっぱいになって、大男が「もう覚えられません」で終わる。
とうに三時間は過ぎていたが、大男は汗びっしょり。連れはあっちこっち少々痛がっている(笑)
なんも習ったことがないこの年寄りが、現役の大男と元レスリング選手の相棒を相手に汗一つかかず、身体を動かして遊んでやる。
今日んところは勘弁するが、お主達は現役の格闘家、俺はもう年寄りで、付き合うことは到底無理なんだから、この次からはその道の専門家のところへ行って習い、強くなればいい。
分かったか、大男。
足と手に骨折の痛みを残し、ひざも悪い、麻雀牌以上重たいものを持たないシロウトの爺さんに無茶なことさせるなよ。
分かったな、大男。
雀鬼
[写真:1098]
ということで、大男が道場に来られて、会長から色々と技を習って行かれました。前日に雀鬼会決勝戦が終わって、会長はお休みになられるだろうという日だったのですが、大男が現われたので、いつも以上にハードな1日となってしまいました。自分も大男のキックを受けたのですが、軽く当てただけでこれだけ痛いなら、本気の蹴りはやばいなーと思いました。しかしそれ以上に強い会長、組み技だけでなく、打撃でも、どこでも教えていない体の使い方を教えていました。それにしても会長の技は不思議なものが多いのですが、素直に聞く大男。会長直伝の技を覚えて、実戦で使っているのを見てみたいです。(ジーコ)
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