■2006/04/17(月)
≪ Vol.100
Jr.の一回戦が終った。Jr.の試合には、金村審判部長を始めとして、村瀬道場長や志村支部長、安田選手部長等が、試合を厳しい目で仕切る。特に金村は、Jr.選手達の些細な微妙な心の動揺や、体の動きのミスを見落とさない。選手の後ろに立たなくとも、卓上に起きる、微妙な違和感や不条理を感じ取ってしまう。
Jr.選手は、その日の得点の上下を抜きにして、手順の上の迷い、方向性、思考を強くしっかり保ち、その上で、基本の型を忠実に、打牌の上に残せるかの、心技体の三点セットで打つことを目標として、「評価点」をつける。
どんなに卓上に点棒を積み上げようが、内容評価が低いことは、屈辱の結果として扱われる。世間一般のどんな手段をもってしても、勝てばいいとされる勝負とは、隔絶されたところに、雀鬼流は比重を重く置かれている。
三回戦を終えて、最も良く打てれば◎、良かったよで○、もう少しだねで△、卓上に体も気持ちも乗せられず、置いていかれたり、基本動作が正しさから大きく外れると、×がつく。
今まで◎を取れたJr.選手は未だ0人。良くても○印が精一杯ということで、Jr.選手達は、極力○印を取るために打ち合う。
今期は、安田と伴に雀鬼会最古参の多田が、Jr.へ復帰。今井も私情のミスからJr.に下がったが、選抜中位ぐらいの力は持っていた。
もし初の◎がつくとすれば、選抜中位以上の力を持つ二人から出ようが、一度気持ちを落としたり、引いてしまった二人は、○印どころか、△印から始まった。
雀鬼会は、Jr.選手にとってはやはり厳しい。16名中9名が×印のダメ出しを食い、新たなる修正をしなければならなくなっている中、紅一点の理絵ちゃんだけが、男性陣を抑えて○印を受け、まぁ16名中、一名だけが合格扱い。厳しい、高い評価点があるからこそ、乗り越えた時こそ、格別の味なんでしょう。体を硬くしてしまったり、心を折った時点で、雀鬼流選手達は倒れていく。
「多田、△印の湯加減はどうだい?」
風呂好きの大飯食いの、汽車ポッポと押し競饅頭のお遊びが大好きな多田にゃ、ちょうどいいやな(笑)雀鬼
[写真:100]
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