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■2006年5月7日(日) Vol.120

昨日は午後8時に早退。 通常よりも6時間は早い。 9時から楽しみのプライドを見るための帰宅。 本来なら大阪ドームの会場のVIP席にいられたものを、 自ら律してがまんする。 好きなこと、やりたいこと、自分が欲するままに生きるも自然だろうが、 例えそれが可能であったとしても時としては、 それを望まないことを「律する」とする。
応接間を締め切って、自分の能力で(笑) 新型のでっかいテレビにトライしてみる。
「つかないよ、どうやるのこれ。」
ということで、嫁の力を頼る。 ああだこうだと能書き言ってる割には プラズマテレビすら一人でみれない。
ボクシングの亀田兄弟の映像が写しだされる。 長男坊の興毅が世界戦前哨戦らしい。 対戦選手の動きが鈍く写る。 この相手では闘いというより、時が至れば興毅がつぶせる相手。 ボクシング会場の割りには女性客や子供の姿も多く ステージかライブの感覚と、メディアを含めた皆さんで 作り上げられていた。 時が至れば 亀田三兄弟もボクシング一途に道を父と伴に選び、 独自のトレーニング方法で自分の持った才能や力を作り続け、 目標を頂点にとらえ、自分をそのレールに乗せることで、 ファンまでもいっしょに乗りに乗った会場のムードであった。 時が至れば 時代の流れに乗る。 乗り遅れないために、普段から「準備・実行・後始末」をすることで ボクシングという領域でしっかり自分達を間に合わせて来ている。
彼等の立ち振る舞いや言動だけを見れば、ただのやんちゃ坊主、突破者。 そんな姿は町田近辺のコンビ二前にだって見て取れる。 誰彼なくメンチを切って、目を細め、 時によっては、けんかをする。 それを町のストリートでやればただの不良だが 歴史がありルールもあるリングでその姿を見せれば、 時の流れに乗ってメディアも共鳴し、 ボクシング界にも久方振りのスター選手が生まれ 業界もファンも盛り上がる。
彼等も今やボクシング界のエリートだが、 三権の中に棲む日本型のエリート連中に比べれば数段 「怒れる魂をリングにぶつける」亀田三兄弟の方が可愛らしく見て取れる レオナルド・ダヴィンチのような超エリート、天才なら 多種にわたって凄まじいほどの万能振りや、才能の広さや深さを感じるが、 常人にはそれほどの才を持ち合わせない。
何人にも俺には出来ない。 だからやれない、やらない、 適当に中途半端に生きるよという人達もいるが、 偏りかも知れぬが、とにかく一つのことに夢中になって突き進み、 それを可能にして、認知される生き様も 「大小」はあろうが多種の業界で見られる。 その力が「大」となればプロとして認められ 「小」であっても生活の分野の中におかれている。
金を得ることが出来るものをプロであると定義すれば、 それは全ての職につく者達に当てはまってしまう。 やはりそこに大なり小なりという識別の中で、判断されるものであろう。
とにもかくにも亀田三兄弟のような 教育、知識、学力に合わなかったとしても、 どんな道にも「必死」で貫き通せば何かが見つかることを 10代の若者達が見せてくれることは、 一筋の光明であるのかも知れない。 習うこと身につけることは、何も学校や学問だけでなく、 彼等のように自分の肉体をもってして何かを学び取り掴む。 そこに多くの知を持ってして、成った人たちにも、 振り向かせる姿があるのかもしれない。
人として生きる以上、良知も必要であろうが原点に戻れば、 全ての生きとし生けるものは自らの肉体をもってして、 生命の連続性を保っている。 人間という生き物は、肉体的弱さを知って、知を求める。 そんな気がしてならない。 知を増加されたものを利口として優れものとし、 それに劣るものたちは自らの肉体を使って生きろという構図が、 制度や社会の中にも成り立っているが、 それすら自然界に生きる生物の本能の中に棲む知恵と対比すると 大きく異なって見える。
そんな皮肉な状況や不条理を感じながら 俺にとっての本日の前座を見終ると、 真打のPRIDEが登場。
今最強を保つヒョードルは出場しないが、 3強の一角を担うノゲイラとミルコが揃う。 彼等の今の強さも本物である。 特にノゲイラはK1やボクシングと違って殴って倒すだけでなく、 芸術的柔術技で相手を極めていく「職人技の極め」を感じ取る。 何時も間近で肌でそれを感じたものだが、 今回はテレビの前だが久し振りに「ワクワク」する自分がいた。
闘いという勝負事だから水物であり、ゲタを履くまでわからないが、 PRIDE無差別級GPの開幕1回戦の相手を見ると 負ける要素は100%近くあり得ない。 そしてノゲイラもミルコもそのように 自分の持つ味を半分ほど出しただけで勝利した。
少し前だったが俺が町田道場で、 訪ねてきた他の格闘家と戯れていた時間に、 逢う事はできなかったが、他の格闘家に連れられて 下北道場へ遊びに来てくれたという、 元プロボクサーの西島洋介選手の動向も気になる。
相手は、日本人でPRIDE上トップクラスの柔道の吉田選手。 彼もこの舞台に慣れ、吉田選手なりの闘う味を 凄まじいリングで見せ続けてくれていた。 場慣れ、試合度胸を身につけている分だけ吉田選手に分があるが、 直接逢う事はできなかったが訪ねてくれた分だけ、 西島選手に思い入れがあったが ボクシングでいうクリンチ状態から倒され、 技を極められて負けてしまう。
気持ちが強くある人間だけに更に立ち上がって欲しい。
ボクシングの、今や登り竜の興毅の若さと その道を通った西島選手の立場を想う。 この日、ノゲイラもミルコも少年興毅も見事な勝ちっぷりを見せたが、 俺も一番感動したのは、引退をかけて 死に物狂いで闘うといった高坂選手。 ヒョードルと同質の柔らかい筋肉を持つ元K1のチャンプに スタンドの間合いを取られながらも、 地獄な相手の場に入って闘う。
途切れそうな意識を何度も何度も自分自身で奮い立たせ、 厳しい重たいパンチを受ける。 勝ち負けの結果以上に、自分が自分に約束した 「死ぬ気でやる」という経過を誠に見せつけてくれた。
「言うは易し、行うは難し」
高坂選手は己で決めた難しい事を、見事に貫いてくれたのだから、 見事な散り振りであった。 勝ちっぷりという以上の立派な負けっぷりを見せてもらった。 試合後悔しさの中で、
「前へ前へ出ることしか考えなかった。  試合でなく勝負がしたかったが、  それはできた。」
という。 まさにその通りの見事な勝負を 彼は最後と思われるリングで見せてくれた。 勝負には勝ち負けはつきものだが、 勝負にも汚いものと美しいものがある。
             雀鬼




■2006年5月6日(土) Vol.119

ゴールデンウィーク真っ只中。 今回はPRIDE GPの観戦は無しということで、 僕は昨日まで日光中禅寺湖に 仕事で撮影に行っていました。 行く前に不規則な生活からか、ちょっと胃を壊してしまい、 あまり体調の良くない状態で出掛けたのですが、 不安を他所に自然の中で動き続けたら、 随分調子が良くなりました。 やっぱりPCとにらめっこしてちゃ イカンですね。
さて、撮影が思ったりより早く終わり、夜には家に。 たまには家でゆっくりと、 テレビでPRIDE観戦することに。 なんか休日の夜っぽくていいなあ…。
先日、小路晃選手と道場に遊びに来てくれた西島洋介選手も 吉田とメインで闘うことになっている。
「正直、組まれたら厳しいだろうなあ。  でも、頑張って欲しいなあ。  一度しか会ってないけど、  なんかとっても素敵な人だったからなあ。  小路さん、セコンドに付くのかなあ…。 」
なんて事を考えながら、シャワーを浴びていました。
いつもは会長の横の分不相応な席で見させていただいてて、 大抵は、試合の始まる前に、
「この試合はこっちが勝つよ」
と、先に勝敗を教えていただいてるので、 久し振りにどっちが勝つか自分の目で判断しよう。 うん、それはそれで面白い。 よーし、何かゴールデンウィークっぽい気がしてきたぞ。
と、ワクワクしていると携帯に一通のメールが…。 送り主には「木津龍馬」と出ていました。

おかえりです。 PRIDE行きたかったっすねー!
今日はアイブルもアリスターも負けると思いますよ。 マークハントとジョシュは順当に勝つでしょう。 藤田も久々に勝つでしょうね。 1Rで即効勝負しかないと思います。 ミルコ、ノゲイラも順当でしょう。
西島も、もしかしたらやりますよ。


言うなー!聞きたくねえー、そんな当りそうな予想(-_-;) ん…?でも、西島選手が「もしかしたらやりますよ」だって? と、思いつつ木津さんにメールをした。 帰ってきた返事がこれ。

木津が見れないので、半分意地悪です(^_^) 西島は寝技に付き合わなければ勝てると思いますけど、 引き込まれたら、あっという間に獲られるでしょうね。 吉田は寝技の技術高いですから。
気持ち的には、西島だけど やっぱ順当に吉田かな…(^_^;)


なんだ…やっぱり、そうなのか…。 西島選手が勝ったら凄いなーと興奮したのに。 でも、ガチンコは何があるか分らない。 さあ、このメールの事は忘れて久々のテレビ観戦を楽しもう。
−−時間経過−−
いい闘いがいくつかありましたね…。 僕は特に高坂剛選手の試合に感動しました。 西島選手のセコンドにつく小路選手と松井選手を見て、 思わず力も入りました。 結果なんてどうでもいいんです。 ええ、結果なんて…。 でも、一つだけ心に決めた事がありました。 次にテレビ観戦する時は、携帯の電源を切っておこうって…(T_T)
なんて、思っていたらロスに行っているプロレスラー中邑真輔から メールが届きました。

おつかれさまです。 はじめてメールしてみました。 レポート、いつも楽しく拝見させていただいています。 会長、すばらしい文章、いつもありがとうございます。 安田さん、待ち受けにどうぞって木津さんに送った画像ください。
今はロサンゼルスにてトレーニングをしています。 ここは東京よりも時間が過ぎるのがゆっくりな感じがします。 一人になる時間も多く、自分を省みては凹み、 反省をするという日々でございます。
            中邑真輔


おーーい、真輔ー! 俺等はいつでも待ってるぞーー! プロレスと総合の両方で、 当たり前の様に闘い続ける真のプロレスラーの出現を。 待ちうけ画像送るから、頑張ってねー!
って、何の画像かって? そりゃ、決ってるでしょう。 とっても素敵なお姫さまの…ニヤリ…v(^_^)v
以上…(と、今日も投げっぱなし)
          安田潤司


来るべき日に備え、パラオで特訓する会長と安田選手部長    (なんだよ、来るべき日って……)

■2006年5月5日(金) Vol.118

ゴールデンウィークということで、遊びに出掛けた。
「二泊三日の小旅行」
家族も連れずに、一人で出掛けた。 一年の疲れがすーと抜けた。
一泊目は、町田道場へ行く。 志村四天王等と、朝まで楽しむ。 恒ちゃんは途中から俺と同卓しながら眠っていた。 朝七時に起きてのパチンコの大敗が、疲れを増したんだよね。
二泊目は、安田や金村が帰った後に、下北道場へ。 ここでも、牧野が俺と同卓しながらも、何度も落ちる。 眠っていなくとも勝てない牧野だが、 樋口と繁がいいように食っている。
「牧野。お前半荘8回和了ってねぇんじゃない」
と、意地汚い樋口がのたもう。 繁も、
「出るところから取っちゃう」
とか冷たいお言葉。
雀鬼流は「良い仲間作り」が目標だし、
「弱者の面倒を見てなんぼ」
と学んでいるんじゃないのかい? 牧野は眠っているうちに殺されちゃった(笑) 勝負っつうのは、やはり残酷なもの。 もしかしたら、下北本部は厳しいのじゃなく、 非情なだけじゃないのかい(笑) 帰りの電車は寒かった。
「弱肉強食」という言葉を思考する。
二泊三日といっても、寝たのは恒ちゃんと牧野だけ。 毎度と変らぬ旅をしただけ。
今日は五月五日のこどもの日。 昨日も寝てないので早めに帰ろう。 行きたかったけど、じっと我慢をしたプライドを、 我が家のでっかいプラズマテレビとかで見てやる。 もちろんこのテレビの扱い方は全く分らないから、 俺は普段見たことはないが、 今やゴールデンウィークだから見てもいいだろう。 道場の皆んなもそうだろうけど、 俺も毎年、このゴールデンウィークというやつは、 疲れがピークを越える。 今も原稿を書いているが、手は震えるし、 だいたいが話がまとまらない。 おつかれということで許して下さいね(笑)
それにしても牧野と恒は、何時でもどこでも眠れる。 立っていても寝ちゃうんだから、 睡眠障害人間の俺にとっちゃ、 その分野だけは時々でいいから代わって欲しいと思う(笑)
一年でまともに眠れる日と、起きて疲れが取れている日なんて、 何時以来だろう。 身心伴の健康を願っていながら、 ずーっと不健全な日々をよくも送って来たものだ(笑)
ヒムカへ行って木津先生の治療でも受けないと、 マジ危ないかも。
しかしあの先生も、眠ることだけはヘタかも知れないぞ(笑) 夜中まで、困った人、弱った人の為に走り回ってるもんなー。


金を頂ける文章じゃないから、HPに出してもいいよ。 タダより高いもんはなし、だぞ!!
             雀鬼



眠れない日々を送る会長(と、ワニ)

■2006年5月3日(水) Vol.117

今年の春はポカポカ陽気も少なく、肌寒かった。
五月に入るとすぐに、一気に真夏日の暑い一日が記録され、 そのあくる日の今日は、 一気に30℃を越えた真夏日から、15℃に戻る。 その上、局地的な豪雨は降るし、雷まで鳴り、 強目の地震まであった。 異常気象とはいえ、この変り目に順応する生き方は、 我々日本人には持ち合わせていない環境変化である。
異常気象もそうだが、異常社会が並列して存在する。 政府が行う「改革」どころか、この地球に住む生物は、 凄まじいスピードで、大きな変化を見せて来た。 異常社会の中でも生きていける人間になるためには、 自らも異常な生き様を、 平常から持たなければならない。
「異常が平常」
平常感覚というものは、現代に生きるもののためには 必要のない部分として、失われて行く。 平常感覚、平衡感覚、バランス感覚という感覚は、 生きとし生きるものには必須条件で、 それがくずれた時、ある種族は破滅し、 この世から生きるものが滅亡する。
人は新しいことや珍しいことに興味を示し、 それを求め、作り出すことで、新しい文明や向上や進歩があった。 変ったことを追求するあまり、変になったり、 違ったことを求めるあまり、異常になることも起る。 そのような感覚はどんどんと増大し、 人間として生きる上に、生命の中に、 しっかりと棲んでいる宿命であろう。
100年近く前、 南の島の豊かな自然の中で暮らしていたツイラビ首長が、 その当時のヨーロッパ文明の姿を見て、
「パパラギ(白人)の社会は間違っている。そうなってはいけない」
と、一つ一つ語っている。 パパラギ達の生活様式を見て、 あの姿は人間が求めるものではないと指摘している。
それから一世紀近く至って、 文明社会の世は、本当の人間が棲まない、 違った人間が住む社会になってしまった。 古代人から現代人、まさに「進化論」であろう。 人間が作り出したものなのに、 対応出来ないことばかりが 生活圏の中にあふれ出ている。
時代遅れ人は、何時の時代にも存在したであろうが、 今やその進み、どんどん、どんどんと 置いてけぼりを食っている日々を痛感している。
(注)この原稿も某出版社の原稿の下書きだから、   まだ表に出さないで下さいね。
             雀鬼




■2006年5月2日(火) Vol.116

みなさん、ごぶさたしております、安田です。 さて、先日最終回になったホームページですが、 心機一転新たに再開することになりました。 第一部最終回になってから、 かれこれ二十時間も経ってしまいましたから、 本当に時間が経つのは早いですね。 では、昨日の会長の文をご覧になった 日本を美しくする会の新上さんから メールを頂きましたので紹介させて頂きたいと思います。

桜井会長様並びに安田事務局長殿へ…
いつもお気使いいただきまして誠にありがとうございます。
先日は桜井会長様からお電話頂き光栄に存じます。 その際に下記の件でのお礼を言い忘れておりました! 失礼致しました! 『雀鬼流/無敵の勝負論』サイン入りでのご恵送を賜りまして 深く御礼申し上げます。 私も家宝とさせていただきます! (感想文はFAXでお流しした通りでございます。)
5/1(月)桜井会長レポ拝読させていただきました。 私のような凡人でも桜井会長、鍵山相談役の「現代の日本社会」に対しての 「嘆き!」「怒り!」等、理解できます。 特に「政治家」「教育者」「経済人」のトップの方々が、 よく(欲)もここまで「自己主義」「利権主義」で過し、 生きてきた「ツケ」が現在に起こっていると私は思います。
これからの日本社会→特に日本人の心 「人間性」「人間愛」「人間力」を変革するには、 桜井会長はじめ鍵山相談役等の「心ある本物の実践人」が 業界は違えども一致団結して行動を起こすことが必要かとも私は感じます。 「無名有力・有名無力」の言葉がありますが、これからは無名有名を問わず、 「心ある本物の実践人」の組織作り/活動を進め、 日本の将来を担う子供達や青少年に訴えて行けたらと…。
『私の夢であり、願望です。』
「たいせつなのは  どれだけたくさんのことをしたかではなく  どれだけ心をこめたかです」  ☆『マザー・テレサ 愛のことば』☆
会長レポを拝読し、無性に会長と安田さんへ メールしたく思いまして流しました。 長文乱文をお許し下さいませ! 
以上・・・新上政広 拝

新上さん、いつもありがとうございます。 しかし、私は「事務局長」ではなく「選手部長」です。 まあ、別に事務局長でも、なんの問題もありませんが(笑)。
世の中はゴールデンウィークに突入しました。 まあ、私には何の関係もありませんが(笑)。 ですが、一年で一番過しやすい季節ですので、 お休みを取れる方は、外へ出て太陽と自然に触れて 楽しまれると良いですよね。
もちろん、この休日を利用して ぜひ一度「牌の音」にも遊びに来て頂けたら嬉しいです。
会長は今日は町田にお見えになってます。 四天王の志村さんも今週は鬼打ちに入っている様子です。 最近は麻雀を打てない方も、このサイトを見て 結構、遊びに来てくれてます。 気軽に遊びに来てくれると嬉しいですね。
では、お待ちしてまーす。
             安田潤司
(注)この原稿はホームページ用ではありませんので    保管して置いて下さい    (何用なんでしょう(笑)。


道場で木刀を構える会長(何に使うかは不明です…)

 

■2006年5月1日(月) Vol.115

ホリエモンが3億円の保釈金を積んで出て来た。 中でダイエット効果があったのか大分細くなっていた。 体といっしょに心の中もスマートになれればいいんだが、 今流行の二世議員とは違って、 若くとも「金肥り」になれるという可能性を示したことで、 一部の若者達から賛同の声も上がっいるが、 金権主義、金権亡者はその目標を果たしたとしても 社会と一極化させる偏りを残す。 彼に対する一敗を付けた者も金権主義者、 ビジネスというリングの勝負付けであったのです。 その勝負にまたしても正義の姿は見えない。
一方、6年の実刑判決を受けた 戸塚ヨットスクール事件の戸塚校長が出所した。 訓練生にスパルタ指導を行い、死者が出た事件であった。 見識者の声は
「どんな理由があろうとも、暴力を振るう事は許されない。  人は説得によって物事の理非をわきまえさせるものだ  」
戸塚校長は出所後も持論は変わらず、 「体罰は教育」の一環であるという。 スパルタ教育を肯定するつもりはないが、 教育現場においては体罰を与える教育は、 悪いところも良識者の集合体によって方針化されているが、 子供達の暴力は減るどころか、 凶悪事件の増加、低年齢化する傾向にある。
毎日のように、子供が親を殺し、親が子を殺害する事件が多発している。 家庭、教育、社会の環境変化だけでは、とても解決できる問題ではなく、 どう生きようが、被害者、加害者の立場は今や他人事とは言えぬほど、 便利と利用とともに身近なところまで忍び寄ってきている。 嘘と真、ごまかし、ごまかされどころか 命のやり取りが平常の生活の中にも棲んでいる。
私自身の体験だが、子供の頃しょっちゅう親に張り飛ばされた。 今思えば、何時だって私が悪かった。 悪いことを言ったり、やったりしたからこそその量だけ張り倒された。 そのころだって好き好んで張り倒されたいとは思わぬが、 子供心に自分の方の悪さに気付いていた。 親を恐い人だとは思っていなかったが、 しかられることに納得感があった。
それほどの悪がきだったわりには、 教師に手を上げられることはなかったが、 唯一小学校5年生の時、新井良一先生という担任に目から 火が出るようなゲンコツを頭に受けた。 何時だって温かく私の毎日行なう悪さを許してくださっていた。 新井先生の御顔は真っ赤な赤鬼のごとく目は怒りに燃えていた。 その時の罪の深さは、私が低学年の障害がある女児の歩き方を、 真似して笑っていた弱者に対する卑怯事であった。 その日から今の年になっても恩師と思えるのは、 小学校から大学を卒業するまで新井良一先生一人である。 どれほど学問を導いてくれることより、 新井先生の痛い「ゲンコツ」はその後の私にとって 宝物以上の導きであった。
見識者が答える。 「人は説得できる物事の理非を  わきまえさせられる」
と理想を述べるが、人に言葉や行動で 理非を理解してもらうことは難しい。 それが可能なら、神や仏や聖書を読むことで 人の世から悪さは消え去っても良いほどの年月が至っている。
俺は馬鹿者のせいかこの年になっても、 この方のお話ならと行動も兼ねて、 後ろ姿を受け止められる方は数人しかいない。 今日の人々は利に対する気持ちは敏感だが、 善悪に対する心は錆びている。 ある教育関係の長の教育指針に
「数%の有能な人材を育て、  他の多くの能力に欠ける者達は従順な素材となる。」
その指針の裏に、知識能力ある一部分の者達に 他の者達は黙って従えば良いという思い入れが見て取れる。 権力側から見れば、真に都合の良い教育であり、制度でもある。 権力は何時の時代でも大衆を従わせることを望む。 権力者の持つ不条理な悪行に大衆が怒りをもつことを恐れ、 制度の中で押さえ込む。 人に喜びがあるように「怒り」もあって修正がきく。 今こそ筋が通った、骨のある怒りを求め、 認め合える感情が必要視されよう。 今は亡き私を本気で怒ってくださった母親や新井良一先生が懐かしい。
(注)この原稿はホームページ用ではありませんので    保管して置いて下さい。
                  雀鬼




■2006年4月28日(土)その4 Vol.114

今、小耳にはさんだところ、俺の知らぬところで、 雀鬼流のHPが今だ続行しているらしい。 俺は確かに何日か前に「HP参入最終報告」を宣言し、 木津ちゃんに「ギャハッハー」と馬鹿笑いされ、 早めに気付いてやめたことに、 救われた気持ちだったんだが、 その後も、俺の語りや写真まで、出ているってぇ言うじゃん。 それって違法、掟破り。
「雀鬼会は約束は命の次」
なんて言葉が昔、道場で流行ってたけど ルール変更されたのかなー。 俺知らなかったよ。
今の俺の立場なんか中心から追い出され、 窓際族てぇ奴(古いか〜)(笑) ならばリストラ、これもぴったし合っちゃいない。 とにかくさぁ、全ての事が俺の知らぬところで 決められたり、動いてるんだからたまらんよ。
橋本ゴーストライターを突き止めて ストップさせてくれよ。 これ以上俺に、世間様やファンの方に恥をかかせてどうすんのよ。 今までの罰は罪として受け止めるが、 このままじゃ、まず過ぎます。
よろしく。
                雀鬼

えーーー、本日…四本目の…レ…ポート…です。 とにかく、続いてます……。
「連続性は生命であり、何より大切なことでもある。」
って、何日か前のレポートで読みました。 ですが、
「戦士にには休養も必要だ」
って、ヒクソンも言ってた気がします(多分…)。 矢吹ジョーも「明日の為にその1」で、
「布団に体をねじり込むように  寝るべし!寝るべし!寝るべし!」
って、言ってました(おそらく…)。 もう、誰がゴーストライターでも、構いません。 美里さんだって許してくれます(誰だよソレ…)。 だから、今日は帰って寝ます。 会長、お先でーす。
突然ですが、このHPは今回で最終回にします。 皆さん今までありがとう。。。
             安田潤司


南国への高飛びを夢見る安田選手部長(とシャボ)

■2006年4月28日(金)の3 Vol.113

青春出版社から増刷された「無敵の勝負論」という本が 送られてきた。 初めて本を開き中を読んでみると けっこう為になる(笑)。
俺達が日頃思う事、やっている事、目標にしている事に 非常に似たような事ばかり書かれている。
「無敵とは敵をも味方にすること」
俺達には今だ遠い道だが まことにそう思う。 安田も、竹書房の誠も、とも子にも、 読んでみたらとすすめてみた。
みなさんも読んで見てください。
               雀鬼




ありがとうございます。 さっそく、アマゾンに注文して…って、 読みましたよ、とっくに。 なんすか「初めて本を開き中を読んでみると」って(笑)。 ご自分で書かれた本の完成品、 読んでなかったんですね、会長(^_^;) まあ、いいんですけど…(笑)。
上記の「無敵の勝負論」以外にも、 会長・雀鬼会関係の本やDVDが多数企画されています。 今年のこれからの出版、展開にご期待くださいね。
さて、これからの展開と言えば、 実は今日、イエローハットの本社に 日本を美しくする会の新上さんに お会いするために行って来ました。 なんで、行ったのかは、まだ公表できませんが、 グレイトな計画が進行中です。 どの辺がグレイトかは、 皆さんの想像や妄想にお任せします(笑)。
更にこのグレイトな計画について 木津さんに電話を入れたところ、
木津「すいません…キャッチが入りました…」
安田「入ってないでしょ、そんなもん」
木津「ちょっと聞き取りずらいんですけど…」
安田「聞こえてるでしょ、絶対に」

という、大変実りの多い会話が僕らの間で生れました(笑)。 さらに、さらに、別のグレイトな企画を木津さんに伝えたところ、
「やります!」
と、こちらは二つ返事で木津さんグレイト。 内容を一切お伝えできないのが、大変残念ですが、 とにかくグレイトなので、よろしくお願いします。 では、今日はこの辺で。
押忍…(と、過去最大の投げっぱなし…)
               安田潤司


とってもグレイトな御三方です。

■2006年4月28日(金)の2 Vol.112

「フリチン」なあ〜。 つくづく俺もそう思う。 道場と名はつくけんど、本戦や練習の時は厳しいけど、 後は俺なんかほとんど道場では「フリチン」だよな。 一歩外へ出たらフリチンはまずいですが、 俺達仲間にとって道場は棲み家だもんな。 その姿は共同生活に近いよな。 俺にとっては、我が家よりその感覚は濃いな。 だからこそ俺にとっては、一番棲み易い場だったんだ。
俺、道場と仲間達なら心のフリチンどころか 本当のフリチンにだって確実になれる。 ずーっと、そうだったよなー。
扱いは風俗に近い雀荘だけど 俺の憧れの「何もないけど美しい自然の豊かな南の島」。 そんな生活が、俺の根っ子の中の夢だったんだろうなー。
俺が大酋長で、安田は海賊スキンヘッドの頭。 それでねえ、安田が率いる悪どい手下どもに、 島民が苦しめられていると、 俺が現われて海賊どもを打ち破り、追い払う。 助っ人にはウルトラマン秀○○が、 ここぞという時に駆けつけてくれてなー。 あれほど悪業を働いてばかりの海賊達も、 次第に心を正し、 いつしか我が島民と伴に、 仲良く明るく暮らすようになった。
俺、何書いてんだろう(笑)。 思うままに筆を走らせているだけ。 多分、俺、今も「フリチン」(笑)。
フリチンの文を書いた後に、大変無礼とは存じますが、 先日、HP上に無断で安田が載せてしまった、 鍵山秀三郎相談役と私しとの、 楽しかった会食の後の写真をお送りしたところ、 お側近の新上殿が、
「我が殿に向かっての度重なる無礼!  もはや許しがたき、  無礼打ちに致す!」
とは、口ではおっしゃらないだろうが、 そのまんま倉庫の隅に、 放って置かれる覚悟ぐらいは 私の中ではできていたんですが、 即座に、相談役からお礼のお手紙を頂き、
「我が家の家宝ができました」
という一文が手紙の中に書き込まれている。
私にとっても、安田にしても、 これだけ嬉しい事は無いが、 深い恐縮と、心の中の比重が増す。
鍵山相談役、新上さん、 俺、今日もフリチンということで 御勘弁の程をよろしくお願い申し上げます。
まあ、何時だって相談役からの打ち首なら この雀鬼、覚悟の程はできております。 新上さん…、 新上さんなら返り討ちにしちゃうかもな(笑)。
安田、お前はそれほどの根性も覚悟も出来てないのだから、 御二人様にお逢いする時ぐらい「フリチン」ではなく、 洗いたてのふんどし一本ぐらい ビシッと締めていきなさいよ。
やっぱし、この文章、 失礼、御無礼過ぎたかなー。
新上さん、ごめんなさい。
               雀鬼



鍵山秀三郎先生

 

■2006年4月28日(金) Vol.111

一昨日のレポートVol.109にて 雀鬼会本戦で自分の駄目さを自覚した文を書きましたところ、 会長からファックスを頂きました。

「安田君は何んも悪くはありませんよ」(笑)
ああは書きましたけんど、最後の行に、
「やっぱり俺かぁぁー」
とあったでしょう。 安田君には長い間世話になったり、 ここぞという時に、助けてもらってばかりであったことは、 道場中が知る事実ですから、 俺が書いた事は、その場の嘘というより、 罰当りの能書を並べただけです。
安田もその後のレポートに、
「心はこなごなに砕けました」
とありましたが、 俺もあの後凄ぇ反省していました。
「ならてめぇがやって見ろよ」
と言われたら、今の俺には出来もしないくせに、 安田に頭ごなしのぶった切り。 俺って残酷でひどいことをするよなーと、本音で昨夜は考えていた。
「安田君、ゴメンナサイ」
許してやって下さい。 短文ですが、今日のところ、
「この文体は本音です」
                 雀鬼


えー……会長に「安田君、ゴメンナサイ」などと書かれてしまうと とても恐縮しています。 自分の方こそ反省レポートを書いて 会長にいらぬ心配をお掛けしてしまったようで 申し訳ありませんm(__)m でも、「ならてめぇがやって見ろよ」なんて 絶対誰も思わないですね(笑) 実際、やられても困りますし…(^_^;)
でも、反省していたのは決して会長に レポートで書かれたのが理由ではなく、 自分で見落としていた「昔から直せない悪い癖」を 雀鬼会で再度自覚させていただいたからです。 変な話ですが、そう自覚できた事は 「本当にありがたいなあ…」とつくづく思っています、はい。
後、ああいう文を書いたのは、 日頃、雀鬼会選手が試合に臨んで
「雀鬼会の試合で、どういう事を感じたのか」
を書いてみようと思ったのも理由の一つです。 会長からご覧になった「雀鬼会の試合」は みなさんも何度かお読みになっているかもしれませんが、 選手自体が、どう感じたかはあまり知らないと思ったので。 それは、昨日の丸と清川のレポートも同じです。
でも、選手みんなに共通するのは 責任のある立場になればなるほど、 試合終了後に反省点が明確に見えてくるところだと思います。 それは結果の勝ち負けに関係ないですね。 その都度、今の自分の修正点と課題が浮き彫りになるわけです。
あのスピードの中では誤魔化しやテクニックは通用しないですから、 全部浮き彫りになってしまいます。 ありのままの自分が。 人間はぎりぎりの限界点に近づくほど その人の本性が現れるものですから。
でも、だからこそ、面白い。
何よりも、信頼できる、自分を隠さずそのまま見てもらえる、 自分を預けられる会長や仲間たちがそこにいる訳ですから。 同卓者や審判がずるい人達だったら、自分も隠そうとするし、 何か注意されたら「あんただって」とか 「だって俺は」という発想になって言い訳したり 隠そうとしちゃうでしょうからね。
「麻雀も心も隠そうとするから悪くなるんだよ」
と、会長は言っています。
裸のままでいるから怪我もするだろうし 恥ずかしい思いもする。 だらしない裸をさらしたら怒られるでしょう。
でも、フリチンで居られなくなったら、雀鬼会じゃないですよね。
素直と勇気を持って自分を隠すことをやめ、 ちょっと手を離したら、すごく楽で自由だと思います。
裸で見られても恥ずかしくない自分。 そんな自分に少しづつでも 向かっていけたらいいなあと思います。
道は無茶苦茶遠いですけど(笑)。
                 安田潤司


中邑真輔・画の会長


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