■2006/04/15(土)
≪ Vol.98
雀鬼会32期本戦が始動した。初戦は誰しも、決勝戦より緊張感につつまれる。一昔前には、はげしい緊張で思考と行動が固まって、第一打どころか、配牌すらぶるぶる震えて並べることすら出来ない者がいた。
本戦に置いては選手達は、放って置いても緊張が張りつめる上に「緊張感を持って打て」と導かれる。緊張感に打ち勝つことで緊迫感が生れ、打ち合う卓上に普段出せない「凄さ」が生れるのです。勝負の成立とはそういう型が理想であるが、今だ選手達は緊張感の壁にはばまれる。つらく厳しいだろうけどそれが選ばれし選抜選手達の宿命でもある。
選抜選手16名中、四天王の村瀬と金村がどうにかその厚い壁を乗り越えられていたが、14名は壁に当ってくだけ散る。前期優勝のあのトッポイ安田選手ですら壁にぶち当っていた。
選抜選手は一期、3回戦を七度に渡って闘うが、緊迫感あるれる試合を四人揃って作り出すことは一回あれば良い方である。
一日たかが3回戦の試合だが、自分からしっかり立った打ち振りを残すことすら難しく相手に倒される前に、自分が倒れてしまうほど本戦はタフさが必須となる。己に打ち勝つことから始まって、その次に相手三人と闘う。
雀鬼会最高位選抜選手の試合とはいえ見ていて、つまらないとは思わないが、がっかり来たり悲しくさせられることが多かった。厳しさを求めた挙句の運命だから、毎度のことであるが一試合でも多く気分の盛り上がる凄い試合を作ってくれることを望んでいる。
安田、今期のテーマは「湯加減」だからってぬるい湯に浸かってるんじゃねえよ。江戸っ子はあつい湯に根性入れてへぇってさあっーと一風呂であがる。それが男意気ってえもんだ。俺か…俺はぬるま湯にゆったり多田と浸かってのんびりさせてもらうわ(笑)文句あっか!!
安田は次の試合は根性入れなおして熱湯だな。分かったな。火傷すんなよ。
雀鬼
お、押忍……。結局、「やる気、本気」なんですね、今期も……(ToT)
安田潤司
[写真:098]
額にタオルを乗せてる「ぬるま湯番長」の多田和博と会長。
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