■2008/08/27(水)
 Vol.862
雨もいいが五日ぶりに陽が差す。庭に出る。ちゃっぺが準備をしている。
「陽射ざしって気持ちいいな」
二人してちぢこまった身体を太陽に、向かって伸ばす。暑くはないが、暖かい。雨を待つものもいれば、陽ざしを待つものもいる。
しげるが、都会へ戻った。と思ったら深夜に今川達が来て、又、海の恵みで寿司をにぎってくれた佐藤の顔も見れる。
入れ替わり立ち替わり。メンツも空間も天候も変化する。
新人元郎なんか五日間の初参加予定が海の楽しみと道場生に、いじくられて倍も延長して帰らない。畳の上で動きが柔らかくなり、集う者達と笑っていられる。
花岡とチャッペはずーといる。元気と明るさが似合うシャボも来ている。
就職ひとつで悩み落ち込んでいた、ひろしも来た。来年の年末を控えて、一個会社を受けてうかる落ちるで、それに死がかかっているぐらいの病み。
その病が道場ん中でも、ポツンと暗闇を作っていた。受かったのに、又悩んで次の会社を受けるらしい。そして又悩んで弱っている。そんな学生から社会人になることぐらいで病んじゃっていたら、これからも変化、選択の度に病んでしまう。
元郎は、たくましくなって、ひろしは、ひろ子ちゃんに分かれている。
俺も又もうすぐ五人目の孫に恵まれる。
「お父さん、帰って来てね」
と望まれている。都会じゃ志村も父親になる。ずーと若者だったのに、すでに「オヤジ化」
俺も四人の父親をやって来たが、「オヤジ化」だけには、成りたかぁなかった。
60年余り続いた俺の夏休みも、もうすぐ終わる。ここには、それぞれの笑顔があるんだよね。
それも大人を捨てて皆して子供になっている。仕事人間、マイホームパパ、俺どっちもなれねえよ。
雀鬼

[写真:862]

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