■2008/07/28(月)
 Vol.839
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【選手紹介:その38】
【Jr.:上原陽太】
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同期の高野さんからバトンをいただきました、下北一番街のもんずこと、上原陽太です。
それにしても、高野さんの文章、ぶっ飛んでますね〜。B型全開という感じで。同じB型の自分ですが・・・
道場歴は3年半、選手歴は、Jr. 2期、Jr.II 3期、新人リーグ1期です。
全国大会、Jr.IIを何かの間違いで優勝した事もあったような気がします。(どこかで見たようなコメント・・・)
道場を知るきっかけとなったのは、大学で麻雀を覚えてまだ間もない頃、レンタルビデオショップで、ふと真・雀鬼のビデオを見つけ、借りて見た事が始まりです。
そして一瞬にしてハマッてしまい、まずはS水K太郎さんの真似をして、自宅で打牌の練習を始めました。
すると、そこへやってきた友達が、
『お前、何してんの?(笑)』
うーん、確かにごく一般的な麻雀では、打牌の練習なんてしないですよね。
でも、当時麻雀についてほとんど知らなかった為か、自分の中ではごく自然な感覚でやっていたのを覚えています。
もう雀鬼シリーズのビデオは全巻10回ぐらいリピートしたと思います。セリフも覚えちゃいました。
やがて、その友達から会長の事、雀鬼会の事、近代麻雀ゴールドを教えてもらいました。
ゴールドの広告を見て、会長が書かれている本を買って読みました。
生まれてこの方、読書なんてほとんどした事がなかったので、とても新鮮な感覚でした。
そこに書かれていたのは、『男らしさ』『礼儀』『温かさ』『ひとの為に生きる』といった内容で、それは自分に欠落しているものばかりでした。
実際、道場に来る直前くらいには自分の冷たさが原因でトラブルを起こし、鬱状態。かなり心が荒んでました。
当時の自分は、やって良い事と悪い事の区別が全くわかっておらず、このままじゃ全うに生きていけないだろうなと思っていました。
「このままじゃいけない、何か変えなければ」というより、「何か教えてもらえるかもしれない」といったすがるような気持ちで道場に来たのを覚えています。自分もまた心の病院世代の1人です。
来てからまだ間もない頃、初めて見た試合が、Jr.予選でした。その時の映像は今もまだ鮮明に残っています。
ものすごく速くて、声が大きくて、気合が入っていて、とても恐かったです。チビりそうでした。
でも、なんだかとてもカッコ良くて、感動したのを覚えています。「こんな事、自分には無理だろうな」とも思いました。
でもちょっと時間が経って、『自分ももしかしたらできるかも・・・やってみたら、何か変わるかもしれない』と思い、それから頻繁に道場に来るようになりました。
それからというもの、劇的に人生が動き始めました。
まずは鼻から脳みそを出したり、みんなのサバ寿司を一人で丸ごと食べて怒られました。
イ○ポになったり、スノボで骨折して病院送りになったりもしました。
試合前日に事故ったり、雀鬼会本選当日にマラソン大会に出てしまい、撃沈したこともありました。
そして今は、い○きんになってしまい、My座布団(抗菌済)で麻雀を打ち続けております。
寄るな触るなとみんなから病原菌扱いされ、まるで小学校のいじめ状態。いや、いじめじゃないです。事実ですから。そろそろ小島サブマネあたりが感染するんじゃないかと心配しております。
様々なショッパイ事件を起こし、数々の事故に見舞われ、ホント道場の皆さんに面倒をかけてばかりです。
そして、そのたびに叱ってもらったり、助けてもらったり、温かく接してくださって、なんとお礼を言ったら良いか・・・。
もし道場に来ていなかったら、どこかで死んでいたと思います(笑)。本当に守ってもらっているなぁという感じです。痛い思いをする事もありましたが、そのおかげで学べた事もたくさんありました。
たくさんの先輩に囲まれて、本当にいろいろな事を指導していただきました。部屋も移り変わる事、5回目。清川さん⇒総括部長⇒パセさん⇒牧野先生⇒そして今は繁師匠です。
清川さんからは、若者らしさ、明るさ。少年の心を教えてもらいました。
総括部長からは、麻雀はもちろんの事、礼儀、男らしさ、遊び、そして部屋の皆さんの芸人魂を学びました。
パセさんは、まるで野球部のキャプテンのようでした。牧野先生は、自分から見たらとんでもなく厳しい環境の中で、雀鬼流を貫き、常に温かく見守っていただきました。
繁師匠は、「死ねばいいのに」って言いながらも、「死ななきゃなんでもやり直せる」とも言ってくれます。
悩んでいる自分にたった一言ビシッと言ってもらい、それで立ち直ってしまう事もあります。今の自分の悪い部分を的確に教えていただき、修正をかけてもらっています。
それぞれの師匠から、学んだ事、指導してもらった事は様々ですが、まったく同じ共通点があります。
それは、心から話をしてもらえるという事です。心から話ができるようになったら、人と話すのが好きになりました。そのおかげか、家族や友達とも、昔よりも思った事をありのままに話せるようになったと思います。
これが道場に通うようになって、一番嬉しかった事で、一番感謝している事です。
ひとりでいるより、みんなでいる方が何百倍も楽しいとわかりました。
来た時は学生で、今は社会人2年目ですが、世の中に出てみると、建前や上辺だけでの会話や、心無い行動を目にしたり、嫌な思いをする事もあります。
自分もついついそちら側に行きそうになる事もあるのですが、道場に来る事で、修正をしてもらっています。
だからこそ仲間の大切さ、ありがたさを本当に実感します。普通に何事もない人生を過ごしていたら、このような出会いはなかったと思いますし、このような感覚で過ごす事はできなかったと思います。
今では悩んでいた時期や問題が起きたりして良かったなって思っています。会長が『トラブルから逃げず、トラブルに飛び込め』とおっしゃっていた意味がわかった気がしました。
いろいろ書いてはみましたが、麻雀も行動も今一つで、何一つとして一人前にできるようにはなっていません。人間としてまだまだ未熟だなと痛感する事もしばしばです。そして麻雀では、フルボッコの毎日です。『早い・軽い・ぬるい・細い・弱い』の5段落ち。
でも、毎日楽しいんです。
ここに来て、本当によく笑うようになったなぁと思います。本当に毎日、笑ってばかりです。
「いいねぇ、君は幸せそうで」なんて言われると、嬉しくなってしまいます。
でも、今度は誰かを笑わせられるようになるのが目標です。
もんず
[写真:839]
それでは続きまして、夫婦揃って雀鬼流の坪子パパママ、よろしくお願いしま〜す!

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