■2007/06/09(土)
 Vol.489
会長たちがパラオにたたれて4日が経ちました。道場では、留守を守る選手達が、鬼打ちをしています。
パラオからは取り立てて連絡もないので、元気に楽しく自然に触れていることと思います。
今期の雀鬼会のテーマは「自然な動き」で、最初の頃は試合前、
「全身に力を入れて抜く」
ということをやってから、挨拶をして試合を始めていました。これは「力を入れる」という「良くない状態」から、抜く事によって
「悪いものを完全に抜く」
という状態を作り出す為です。
次に選抜の試合のみ、最初から力を入れず、「四人で呼吸を合わせる」になりました。そして今期から選抜は、
「四人で向かい合って、両手を前に自然に上げ、何も考えずに、ストーーンと落とす」
を、数回やってから試合を始めています。手を上げるときも下げるときも、どこかに意識がちょっとでも入ると、「自然な動き」では無くなります。
当然、それが普通に出来るものは、選抜選手の中にもいるわけがなく、毎回、会長が試合前に指導なさっています。
「どこにも意識を置かず、自然にすっと手をおろす」
文章で書くと簡単だけど、常人にはとてもできるものではありません(笑)。
「自分ひとりで練習しようにもできてるのか、できていないのかが分かりません」
と、花岡が言ってましたが、ホントです(笑)。
牌をツモる時でも、
「手を伸ばす事にすら意識を置かず、自然に手が伸びて牌を持ってくる」
と、言われた花岡が、
「会長、意識しないと手も伸びないし、ツモれません」
と、答えると、
「そう、最初はそれでいいんだよ」
と、言われていました。「最初はツモれないでいい」って、いったいどんなレベルのことを僕らは教わっているんでしょう。
前から解ってはいましたが、雀鬼流は本当に麻雀じゃないです(笑)。練習の風景はまるで、太極拳とか中国拳法の練習のように見えます。(どんな雀荘なんだ)
おそらくパラオでも清川や宇佐美さんたちに、自然の中での自然な動きを会長は指導されているんじゃないでしょうか。帰ってこられた頃、雀鬼会も五回戦を迎えますが、どんな指導をしていただけるのか、楽しみですね。
安田潤司
[写真:489]

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