■2006/02/10(金)
 Vol.36
さて、昨日書いたホームレス・ヒーラマンの話です。
一昨日の夜、木津さんから電話がありました。
「12日から桜井先生、海外行くんでしょう。"丁度良いタイミング"なんで、明日、ヒーリングに行きますよその後、本の取材やる時間作りますから、安田さんも町田に来れます? 」
木津さんの言う"丁度良いタイミング"というのは、
「先生のオーラは、なんて言うか、とても繊細なんで、ヒーリングする時にえらい氣を使うんですよ。だから、やるなら海外とかに行く前で、ヒーリングした後、暫く自然の中にいられる時が一番いいっすね」
と、言っていた。前にロタ島に行く前にも、ヒーリングして頂いたっけ。でも、木津さんも毎日、重病人相手なんで、大丈夫かな。
「大丈夫なの?木津さんこそ、最近疲れてるみたいだけど」
「疲れてるのは、いつもの事だから。むしろ疲れを通り越して、ハイになってる感じ」

という事で、その旨を会長に伝え、翌日、町田に行った。
夜、道場に来た木津さんは、その日10人のヒーリングを終えてきた様子。その内、最後の三人は重病患者だったし、前日、徹夜だったので、かなり疲れている様子だった。
木津さんが、ヒーリングの用意を始めたとき、会長が言った。
「ホラッ、木津、立てよ」
会長は、ボクシングの構えで立っている。
「えっ、やるんすか?先生の治療が終わってからにしましょうよ」
「いいから、立てって」

木津さんは、言われるままに立ち上がって構えた。
[写真:35-1]
やがて、会長と木津さんのスパーリングが始まる。下になった会長が、木津さんの足を取り決める。
[写真:35-2]
外そうとするが、腰も決められて動けない。木津さんが「痛てえ!」と声を上げる。
[写真:35-3]
それから、30分ぐらい、二人はずっとスパーリングをしていた。
終わってから、ハァハァと息を荒らし、疲れきっている木津さん。
「木津、大丈夫?」
「はい…偉れえ疲れたけど、嫌なもんが抜けました。今日のヒーリングかなりヘビーだったんで」
「オシッ、じゃ第2ラウンドだ、立てよ」
「ええ?まだ、やるんすか?」
「うん、やる」

再び、始まるスパー。木津さんも大変だけど、会長もタフだなあ、と僕はその光景をかなり幸せな気持ちで見ていた。第2ラウンドが終わった後、木津さんは完全にグロッキーだった。やがて、会長が木津さんの背中をさすり出す。
「お前、背中が固すぎるよ」
「はい、すいません」
「んー、随分悪い氣が溜まってるなあ、君は。気をつけないとダメだよ」
「はい、すいません…でも、気持ちいいっす、先生」
「うん、今度から俺の事"ヒーリー"って呼んでよね」
「はい、分かりました」

[写真:35-4]
もう、こうなってくると、誰が誰のヒーリングをしていて、どっちが何の先生だか、よく分からない(笑)。木津さんも「分かりました」って言ってるけど、絶対分かってない(笑)。大体「ヒーリー」ってなによ(笑)と、思いつつ、先ほどとは比べ物にならない幸福感が、僕を包んでいく。まるで「ヒーリーとヒーラマン」っていう絵本を読んでいる気分だ。
やがて、ヒーラマンは、いまだかつて味わった事のない柔らかい睡魔に襲われて、その場で寝始めた。会長にとても可愛い"ワンちゃんの毛布"を掛けられて(^_^)。
[写真:35-5]
完全に爆睡する木津さんを見て、会長が言った。
「こんなホームレス、どこで拾ってきたんだ、安田」
確かに…いくら「凄いヒーラーがいるんですよ」と言われても、この姿を見たら、絶対に信用しないなぁ、たぶん…(笑)
一時間以上、寝ていただろうか。目を覚ました木津さんは、何度も同じ台詞をつぶやいていた。
「なにやってんだ、俺…」
「何しに来たんだろ、俺…」
「何が"海外行く前だから、タイミングがいい"とか言ってんの、俺…」
「本当に…何しに来たんだろ、俺…」

ヒーリングに来た相手に、「悪い氣が溜まってる」と言われ、逆にヒーリングされて、爆睡するヒーラー(笑)。しかも、それが木津さんっていうのが最高でしょう、お客さん!
当然、その日は会長のヒーリングもなく、本の取材も中止。木津さんも元気になって、一時間ぐらい他愛もない話をしてみんなで帰って行った。
で、帰り際に会長が木津さんに一言。
「今度、来るときは予約して来てね」
こうして、ヒーリーとヒーラマンの闘いはヒーリーの完全勝利で幕を閉じた(笑)。
では、敗者の弁をどうぞ。
安田さま本日もお疲れさまでした!すいませんでした。取材にならなくて・・・何日かぶりに雀鬼会のHP読みましたよ。ものすげぇ更新していてビックリです。
新上政広さんの 
「追伸…1/31のレポート、木津さんの記事にも"感動と頭が下がる思いでございました!"木津さんに宜しく!」ほんと恐縮です。m(_ _)m気に止めていただいて有難うございます。鍵山先生、新上さんの調子がすぐれない時など、なんなりとお申し付けください。飛んで行きます!! 
それから
「格闘技という闘いだから、リングに立つ者に勝敗は付き物だが、リングを去る時の木津ちゃんの悲しそうな顔が目に焼きつく。身近な者の悲しみを見るのはつらいよな、全く。まあ、勝負だから、一本取るか取られるかという事でOKとしよう。シロウトの俺が言うのもなんだが、小路君に今不足しているものは瞬間的な速さだと思う。バスケット選手のような上下左右の動きの速さを身につけて欲しいな、と思っちゃった。今度はみんなして、喜びを創ろうな。」
これは…なんとも…闘った小路本人のことなら、いざ知らず俺が桜井先生に心配かけちゃってどうすんのよー(- -;)って感じで…うれしく、かなしく、有り難く…なんだか申し訳ないっす。(TT)反省…
しかも、今日は桜井先生の治療に伺ったはずなのに。途中で「一体、俺は何しに来たんだっけ??」状態になってしまいました。いや〜。体動かすのはやっぱ面白いですね。特に桜井先生との体捌きは勉強になります。そんで、こともあろうに雀鬼にマッサージまでしてもらうとは(^^;)まっことに申し訳ない!!(--;)気持ちよくて寝てしまいました。ここ最近、寝てなかったものですから、もう気持ちよくて気持ちよくて、記憶が途中からありません。まったく、何しに行ったんだか…(−−)
格闘技やって、マッサージうけて、寝ちゃって俺もおめでてぇヤツです(T T)マジすいませんでした。もう雀鬼会のみんなに申し訳ないっす。面目ない。おかげさまで、今めっちゃ元気ですわ!!しばらく寝ないで平気そうです!それから村瀬さん!誕生日おめでとうございます!皆様、ジンベエザメ、楽しんできてください!お気をつけてー。お疲れ様でした!
今度も2ヶ月前に電話予約して行きますから〜!!
押忍
木津龍馬

と、完全に立ち直っている木津さんでした(^^)wでは、最後に再びホームレスの幸せそうなアップで今日はお別れです。
[写真:35-6]
あ、もう一つ無茶苦茶面白い話を忘れてた!
寝起きで、ボーッとしてる木津さんの頭に、会長がおもむろに水晶のブレスレットをかざしてこう言った。
「お祓いもしといてやるよ」
そういうと会長は、へんなうなり声を上げて木津さんの頭を水晶でペタペタと叩き、聞いた事の無い、呪文だかお経だかを唱えた。
「う〜にゃ〜、ごにゃあ〜、あらぁらぁ〜!」
会長はしばらく、水晶で木津さんの頭をペシペシやりながら性質の悪い、偽者霊媒師のような唸り声をあげていた。それが終わると、手を合わせてこう言った。
「はい、これで邪悪な霊は去ったから」
木津さんは、完全にボーッとした表情でゆっくり口を開いた。
「ありがとうございました…(T_T)」
「はいよ、おつかれさん」

やっぱ、会長はバツグンです(^o^)/

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