■2006/08/08(火)
 Vol.209
昨日は下北本部へ嫌々ながら歩を運ぶ(笑)本部へ行けば、安田と直に顔を合わせなければならない。誰だってそうだろうが、奴と面と向かって、ああだ、こうだは嫌なもんです。家へ帰れば女房、外に出て安田じゃ、俺にとっては二重苦。ヘレンケラーの三重苦ほどじゃないから辛抱しよう。
昨日、ちょっと間をあけていたHPを3本書いたところで橋本から、安田さんが
「遊んでばっかいないで33期雀鬼会の編成をきめて下さい」
と、おっしゃってますと伝言される。すみません、ゴメンナサイ、という事でさっそく下北本部へ出掛けて、俺と安田と村瀬道場長の三人で確認作業を行う。この二人なら道場の中の事なら隅から隅までしっかり知っているし、掴んでいるから選択の心が一致する。多種多様の「意味」を入れ込みながら、選手選びを行った。
こういう作業も三人に掛かれば楽しく進む。選抜16名中、11名が決まる。安田、村瀬、金村、志村、橋本、清川、ヤンマーはそこにあって当然の姿。残る貴重な席は5席。
入れ替え戦メンツの中には、自己本流の多田が菊池寛の「父帰る」と重なっているし、10数年前に竹書房の最強戦とかで並み居るプロ(?)と言われる連中を滅多切りにした佐々木秀樹の復帰した姿も見える。この入れ替え戦だけでも積年のドラマが詰っている。夏休みの海では最強であった花岡もいる。彼等すら残る五つの席に座れるか分からない。
話は変わって、伊東での俺の誕生日。皆さん駆けつけてくれてありがとう。誕生お祝い品も嬉しかったが、半分以上が、これ欲しかねえっていうものもあったけどね(笑)
山田秀樹と智美夫婦も若い者を連れて10時間以上かけて駆けつけてくれた。それって成田からロスへ行ける時間です。名古屋も北九州同好会の皆さんもありがとう。木津大先生も忙しい中駆けつけてくれ、俺が伊豆で一番旨く食える店「五味屋」さんに定員の三倍以上が集ってくれた。義務感ではなく使命感を持って集って祝ってくれた。
俺の身内、桜井章一一家の集合体が今年も創れ、見られたことが俺にとっての一番のお祝いでした。
五味屋の大将の創る料理は心の味が入った達人の味であると何度食っても感じてしまう。心の味をかもし出す「五味屋」さんとそこに集う心ある人々に囲まれた俺は、幸せ者でありましたが、ついつい自分の中で、
「みんなありがとうな」「みんな疲れさせてごめんな」
という気持ちが交互に浮き上がって来ていた。俺とみんなの関係はいつだって
「ありがとう」と「ゴメンよ」の二つ。
それ以外のものは入り込まない。心ある者達ばかりの中に一人だけ、ポツンと仕事上の義理で来ていた男がいた。新品のシャツに小さい染みがついた様に竹書房の宇佐美が座っていた。
俺にとっては誕生日とはあまり大した意味は持たないものだが、道場に集う心ある触れ逢いを持ってくれる者達にはその日は「大切な時」として俺の中に写る。
我が身の弱さから罪を犯した清水健太郎もいまだ不自由な身ながらも車を飛ばして俺より前やって来ていて、何曲もの歌でギターの引き語りと共に祝ってくれた。健太郎の気持ちも分かるが、おめえ少しテンションが高過ぎねえか?ギターのチューニングはあっているが、今のお前の言ったりやったりすることは、外れている、間違っている、いや壊れてんじゃねえか、馬鹿野郎!!
心の正しさ、行動のバランス、その時、その場でしっかり的を射れないようじゃどんなに歌が上手くとも、どんなに演技ができようが、そんなもんは「半端者」つう事になっちまう。
男の有り方、男の生きる道、男という姿の現し方をお前さん勘違いしてんじゃねえかい。本当に健太郎は「馬鹿もん」でしたがすっ飛ばして帰るだろう健太郎を皆して送ってやった。
そんな馬鹿タレもいたが、仕事でドイツで暮らしている坪子夫婦や、見ず知らずの米国の留学生等からも僕等は小泉チルドレンじゃなく桜井章一チルドレンです、なんていうお手紙やお祝い品まで送って頂いた。
遠く離れていても心ある人、見た事も逢った事もない人からの温かさも、プレゼントとして受け止めさせて頂きました。
皆さん、ありがとうね。そして、皆さん、ごめんなさいね。
雀鬼

[写真:209]

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