■2006/07/08(土)
 Vol.186
オット、鬼の居ぬ間にHPがどんどん進んでるなー。今回に限っては、安田の私的略奪じゃなくて、皆さんの熱い気持ちが伝わってきて嬉しいです。
18年目の雀鬼会も、明日で終ろうとしている。
出足は俺ん中で、「もう一度だけやるかー」ぐらいの気持半分で始動したんだが、終わりに近づくにつれ、やれるもの達が必死にやってくれて、いい終わり方、いや、かっこいい終り方をしようとしてくれている。これも全て、俺のやる気を越えた道場生達のやる気が導いてくれたもの。道場生の勝ち、俺の負け、だったよな。
安田が本戦のことを、会長が書いてくれるからとあったが、俺、HP用に書きだしたんだけど、長文になってしまい、未だに1/3も終えていない。その原稿は、そのまま雀鬼会の「小冊子」用に、路線変更となっちまいました。その内、花岡が小冊子を作成してくれるから、楽しみにね。
今期の本戦の方は、4×400mの1600mのリレーに重なる。第一走者に、たった二人しかいない女性の中から、小っこい今川久美子が、実力以上の何かの力が動いてJr2を制し、その上のクラスのJrが、今川のおチビちゃんから第二走者を引き継ぎ、バトンタッチを一着で受ける。
しかし、大男のハゲ入道の多田が、化け物のような強さを発揮して、今期誰しもが、その背中を応援している小びっ子樋口が、最終局まで、どう転んでもまくれない状況までつき飛ばされていたが、オーラス、一局しか残されていなかった樋口に、奇跡としか思えない状況が何度も起き、長い触れ逢いがあった者達は、そのドラマに感動した。
勝った樋口にも、逆転された多田も起きたことに、「正義」を感じ涙が…。俺も彼等以上に涙腺が危なかった。
この世の中、何が正しいのか複雑で分かりにくい。
「正義なんか、勝ちの中から生れない」
そんなことは、だいぶ解っていたが、今川と樋口の姿に「正義」を見た。
樋口など、親と子の過去形から、「正義などあるもんかい」と、実体験をして来て30年。その悲しみの中から、もしかしたら自ら、「正義」を体験したのかもしれない。
親はどんな子供でも愛するというが、そこから落ちる子供達が、多く存在することも確かである。親ではなく、子供は本心から親を好きでいたいし、認めたいのが、願いであろう。
今期の樋口は、その壁を自ら体当たりしてぶつかって、やっとこさ、いくつかの壁のうちの一つは、確実に乗り切って来たのだから、俺は、嬉しい。
安田も、多田もそれを感じているからこそ嬉しい。樋口も15年かかったもんなぁー。
第一走者と、第二走者が、自力以上の動きを見せて、第三走者に、バトンを渡す。そのバトンを、選抜の12名が待ち受け、
「お前等、最終走者の志村、金村、村瀬、橋本までしっかりつなげよ」
と申しのべておく。
全部が良いバトンを渡せないだろうけんど、
「安田、ヤンマーお前達はやれ」
と、厳命。
12名における決勝戦は、安田と愛弟子のパセのコンビだけが、力強く打ち、A評価を与えられた。残り10名は、その二人から10馬身ぐらい遅れたが、前期制覇の安田が最後の最後で明日の史上初の四天王の最高メンツに、運命のバトンをつないでくれた。
今川、樋口、安田ありがとう。
そして、明日最終走者の四人がどんなドラマを作ってくれるのだろうか。
雀鬼会の18年の歴史の集大成が明日行われる。本部の村瀬、金村、そして支部の志村と橋本が、真正面からぶつかって、何かがきっと生れる。
それは、明日だ。
この試合は決して「麻雀の試合」なんかじゃ片付けられないぞ。
雀鬼

[写真:186]

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